2018年11月7日水曜日

ロッドの性格を数値化する方法を考えてみた


どうも45です.

ロッド選びって難しいですよね.
そして重要ですよね.

私がメインでやっている「ジギング」ですが,ジギングと一口に言っても,色々なスタイルがあり,色々な魚種が居て,色々な海域があって・・・・多種多様です.そのため,ロッドの種類も豊富!

他のスポーツをあまりやらないので,わかりませんが,ロッドは例えば,ゴルフでいうところのクラブよりも,野球で言うところのバットよりも,テニスで言うところのラケットよりもバリエーションに富んでいて,そのために選ぶのが非常に難しいと思います.

個人的にジギングロッドの性格を大きく特徴づける要素は「素材」「強度」「強さ」「重量・バランス」「調子」の5要素だと思います.

それぞれが独立した要素ではないですが.これらの複合,そして,相互に影響を及ぼし合って,一つの「竿」は完成しているものと思います.

何本かロッドを使ってみて,自分の理想とするアクションがわかってくれば,店頭で曲げただけである程度好みの竿かそうでない竿か判断できるようになります.
判断できるようになるためにはかなりの経験が必要だと思います.

つまり,初心者からすると,ロッドとロッドを比較的できる指標が欲しくなってきます.

初心者のうちは目に見える指標に頼りがちです.
例えば,このロッドのジグ適正値は○○g〜✗✗gと書かれているのを見て,そのグラムが重ければ硬い竿,軽ければ柔らかい竿と評価しがちです.
しかし,この適性重量というものは,ジギングロッドの場合,メーカーによって全然考え方が違います・・・.
なので,ほとんど当てになりません.

実際,私は適正値120gのジギングロッドで400gのジグをシャクったりもします.
普通にしゃくれますし,普通に釣れます.

というような感じで,何かメーカー間を超えて,ロッドを評価できる画一的な指標が欲しいと考えたのがことの始まりです.

で,とりあえず,それぞれの特徴を別個に抽出して数値化することは難しいので,とりあえず,完成品の「ロッド」の「性格」を数値化する手法について考えてみました.

個人的に「数値化」というのは重要だと思います.
「数値化」は「感覚」の対局にあるような言葉ですが,きちんと必要項目を「数値化」できていていれば,同じ数値の「製品」はつかった感覚も「同じ」になるはずだからです.そして,数値が「近い」「遠い」などの傾向で分類分け出することができ,実際のロッド選びの際の指針になりうると思います.

数値が重要なのは例えば,ノットの「強度」や「ドラグ値」などです.
「強い」とか「弱い」とかいう人間の感覚が如何に曖昧なものかがよく分かります.
数値で出されたものは真ですが,感覚は真が偽か分かりません.

で,ロッドを数値化するということにおいて,いくつか項目を考えました.
簡単に測定出来る外観的数値としては

①長さ
②重量
③重心

この3つかと思います.
意外と重要なのは③の重心.

そして,「調子」に関して数値化すると良いと思うのは

①ロッドの角度,負荷重量,ロッドのベンド量の関係

複雑化しようと思えば,いくらでも項目が増やせますが,とりあえず3変数ぐらいにしておかないと,データ取りが難しいので,このような項目を考えてみました.
3変数であばれば3次元空間上にデータプロットが出来るので,データ曲面を作ることができます.

データ曲面の近似性を持って,似ているロッド,似ていないロッドというのが決定されてくると思います.

もし,データとして色々なメーカーの色々なロッドでこれらのデータが揃ってくれば,今の所発売されていないロッドの領域も見えてくると思いますし,もう少しこういうロッドがほしい.と思ったときの指針になると思います.
自分の感覚と他人の感覚を比較することも出来るし,自分のロッドの数値から,自分が持っていないロッドの調子などを想像することも出来るようになると思います.

データの取り方.
①ロッドスタンドにて,ロッドをある角度に固定する.
②ロッドの先端におもりを吊るす
③下がった量を測定する

この①②③を色々な組み合わせで行う.
実際は,下がった量と,手前にシフトした量の両方を測定すると良いと思いますが4次元プロットになると,空間にプロットしにくくなるので,できれば3変数までに抑えたいと思い,入れませんでした.

もし,カスタムするとしたら,①を0°に固定しておいて,②おもりの重さ,③下がった量,④手前にシフトした量
この3変数にすると良いと思います.

基本的なデータ曲面の作製としては,
①の項目は竿が地面と0°と地面に対して45°をやればだいたいのところが見えてきそうな気がします.
②,③についはロッドの強さによって変わりますが,変化が大きいところは刻んで,変化が小さいところは大きく開けてもよいのかなとも思います.

こういうデータの開示はほとんどのメーカーがやってないです.
私が知っている中ではまともにカーブを出しているのはZENAQぐらいです.

硬いか柔らかいかの指標として,ある重さにおけるロッドカーブの違いはダイワやシマノ,ヤマガブランクスなんかも出していますが,大体の感じはつかめるとしても,きちんと数値化されたデータにはなっていないので,評価が難しいところです.

個人的にはどこかの釣具屋さんが,こういう緻密なデータ取りをやってくれないかなぁと期待しているところです.
釣具屋というのはものを売るプロフェッショナルなのかもしれませんが,売るもののことをどれだけ理解しているか?は非常に重要だと思います.

まずは,自分の手持ちロッドでこれらを測定できるシステムづくりをやってみて,データが取れそうなら,今後公表していきたいと思います.

でわ.



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