ここでいうジギングスタイルとは,広義にはスローピッチジャークとかスロージギングとかハイピッチとか呼ばれるザックリしたスタイルも含みますし,もっと細かいコダワリのようなものも含みますし,大物だけを狙っていくとか,数を狙っていくとか,その場にいる魚をとりあえず狙っていくとか何を狙うのか?というスタイルも含みます.
スタイルと一口に言っても,いろいろなスタイルがあると思います.
釣りの楽しさは魚を釣り上げるという「結果」だけではないと私は思います.
釣りは結果が全てである.
という考え方(スタイル)もあるようですが,私はそうとは思いません.もちろん,賞金のかかったトーナメントや大会において,「プロ」として飯を食うための「釣り」をしていれば,結果が全てという考え方になろうかと思います.
しかし,釣れても釣れなくても,我々のような一般人には命を取られる,あるいは飯が食えなくなるなんていうことはありません.あくまで釣りは「趣味」や「娯楽」の範疇にとどまると思います.
なんでもそうですが,そういう「趣味」や「娯楽」においては要は「楽しんだもんが勝ち」だと思っています.
では,釣りを楽しむためには?という話になるわけで,それこそがタイトルに有る「自分のスタイルを確立する」ということになってくると個人的には考えています.
とはいえ,完全に1から自分のスタイルを確立出来る人は極少数だと考えます.
最初は誰かの模倣,つまり真似事から始まるんじゃないかなと思います.
私はジギングについては誰かに教えてもらったことは無いですが,実際テレビなどで映像を見て真似をしてみるということは多々やりました.
学ぶということは真似ぶということであり,まずは過去の偉人の知見や経験を自分の体験としてやってみるということ.これは大事だと思います.
ただ,この時,個人的に重要なのは,「あの人はOK」,「あの人は駄目」とやってもみずに決めつけることだと思います.何事も自分でやってみて判断するものだと思います.
真似るということから始まる釣りも,真似る中で,真似る事以外にプラスアルファの自分なりの何かを試行錯誤の中で確立していくということが自分のスタイルを確立するということだと思います.
ジギングは正直プロがうるさい分野だと個人的には思います.
つまり,「こうしなければいけない」といわれることが多いし,他のスタイルを否定するプロだっています.どこどこの竿はダメだ!とかそういう話です.
某ジギング界の大御所様のセミナーではエバーグリーンのポセイドンでなければ参加できないなどの謎の制限があったりして,こういうところが一部から嫌われる原因なんだけどなぁと個人的な思ってしまいます.
また,そういう「こうしなければならない」というプロに感化されて,自分が使ってもいないのに,どこどこの竿はダメだ!と言ってしまう人もいます.
「スタイル」というものは他者や他社との比較によって有利不利を主張するものではないと思います.
他社を落として自分を上げるという行為自体,信者はそうだ!と思ってしまうかもしれませんが,冷静に見ている人から見れば「そういう他を落とさないと自分の有利を主張できないのかなぁ」と思ってしまうわけです.
さて,話が若干それましたが,自分なりのスタイルとはなんなのか?
自分だけのオリジナリティみなさんはありますか?
それが1つでもあるだけで,釣りは何倍にも楽しくなると思います.