どうもです.
お久しぶりです.
表題の件につきまして記事を更新します.
端的に言えば,私がジギングでメインで使用していたフック,TCスパークが私の好みの焼入れ焼戻し具合ではなくなりました.
これまで楽に500袋を超えるTCスパークを購入してきており,超がつくレベルでのヘビーユーザーだと思います
TCスパークの5/0を使用して,カンパチは38kgを筆頭人,20kgオーバーのカンパチ複数,20kgオーバーのクエ,マハタ複数を獲ってきました.
特にフックが致命的に悪くてバラした魚というのはコロナ前まで居なかったのですが・・・・??
今年になってから異変を感じていました.
これまでは大量買いしていたストックハリがあったことに加えて,約2年半というジギングブランクもあって,去年,一昨年と使っていたハリはすべて5年ぐらい前に買ったフックのストックでこなしていました.
まず異変を感じたのは今年購入したTCスパーク.
これまでバラすことなかったのですが,2匹大型の魚をバラしました.
その際にフックは伸びていました・・・・これまでも伸ばされることは多々ありましたが,伸びてはいけないところまで伸びていた感じです.
また,針先の訛りの早さも顕著になりました.
これまでだと1日通してジギングしても針先がなめることはあるかないかぐらいの頻度でした.
根掛かりしたときも軽い根掛かりでしたら針先大丈夫という感じでしたが,今のTCスパークはすぐに訛ります.
正直まったく使えないレベルのハリです.
TCスパークは発売当初から使っていて,かなり焼きの強く入ったハリでした.
基本的にハリに使われる炭素鋼は焼入れと焼戻しという処理で硬度(強度)管理をします.
炭素鋼は焼入れすることによりマルテンサイトを形成して,固くなります.焼戻しでは過飽和に固溶した炭素をセメンタイトとして析出させる処理が行わます.焼入れと焼戻しのバランスで強度と延性のバランスが決定されます.
基本的に焼きの強く入ったハリは強くて曲がりにくく,高度も高いので針先もなめりにくいです.が,延性が低く,曲がらずに折れたりします.よく焼き戻しをして高度を下げたハリは針先強度がなくすぐナメリますし,簡単に曲がります.そのかわり折れにくいです.
一部に折れるハリ=だめなハリという「神話」が存在するのですが,コレに関しては私は懐疑的です.
折れるから良い部分もあるのです.例えば,ジグの上下にフックをつけたセッティングで上下のハリが魚に回ってしまった場合に首振りでものすごい負荷がかかります.その際にもテコの原理的に負荷のかかるようにフックアップしてしまったハリが折れてくれれば,良いフッキング状態に回復できるなどの利があります.また,基本的には曲がるハリよりも折れるハリのほうが高強度ですから,実際折れるぐらいの負荷がかかった曲がるハリはぐにゃぐにゃになってしまい,魚の口にかかっていたときのホールド力が無くなりバレるといったことが起こりえます.曲がればいいってもんじゃないのよ!!!
今年バラした2匹について,翌々考えてみると・・・やはりドラグのセッティングややり取りとしてはこれまでやってきた通りにやっていて,簡単にバレるようなことはしていなかったので・・・・ハリの劣化も要因の一つだと推測しました.フックベンダーで曲げるときも簡単に曲がります.前はもっと力必要だったぞ?と思います.
本当にとにかく,曲がるハリになってます.
曲がるハリが好きな人はいいかもしれません.
私には無理です.
メーカーへも報告済みで,昔のTCスパークよりも今のTCスパークは柔らかいことは認められています.
そして,改善してもらえるとの返信をいただき,熱処理条件もいい感じのが見つかったと報告を受けました.が,しかし!今大量に在庫があるらしく,新しい熱処理条件での生産は数年先かもしれないらしく,今の私にとって糞みたいなTCスパークがあと数年は売られるようです.
個人的には今あるクソみたいな在庫は全部処分して新しい最高のハリをデリバリーしてほしいと思いますが・・・そうもできないのでしょうね.私にとっては欠陥品が売られてるのと変らないんですけれど.
とはいえ,TCスパークは小物釣りでは使っていきますし,ちょっとシブいときなども使っていきます.ただ,今のTCスパーク特性を踏まえた上でドラグなどの微調整は必須だと感じています.
また,別のフックも代替品として今模索していて,これから色々試していきたいと思います.
今のところ,いくつか使ってみて,ありかなと思っているのはヘビースパークとチェイスです.
ということで,昔使っていたTCスパークは過去のものとなりました.
残念でなりません.
でわ.