2017年10月30日月曜日

ストレートポンピングは偉大(負担の少ないファイトスタイル)

「スローの竿って曲げてファイト出来ないよね」
「ストレートポンピングは魚が暴れすぎる」
「魚は竿を曲げて釣るもの」

などなどなど.

ストレートポンピングに対するネガティブな意見をお持ちの方は少なからずいらっしゃると思います.

個人的には,竿を曲げたファイト,ストレートポンピング両者とも体験してみて,メリットとデメリットを分かった上で発言するほうが良いのではないか?と思います.
また,魚とのやり取りは結構難しくて,竿を曲げてのファイトもストレートポンピングも一朝一夕で身につくものではないと個人的には思っています.

私はというと,昔からスピニングのロングロッドで竿を曲げて釣るのが好きだったんで,ストレートポンピングなんか全然眼中に無かったです.
ただ,やってみないとわからんことはあるということで,やってみたところなんですが・・・.
最近はスピニングを使うときとカヤックに乗ってるとき以外はほぼストレートポンピング でやり取りしているように思います.

ストレートポンピングの最大の利点は人間が疲れないことです.


まずは体験してみることが大事です.

こんな感じで重りを宙ぶらりんにする負荷試験をやったことある方がどれぐらいいらっしゃるでしょうか?

私の体験に基づけば,リフト試験を自分でやったことあるひとは10人中1人ぐらいしかいらっしゃいません.

試しに,自分のロッドのドラグMAXに近い重さを上の写真のように竿を曲げてリフトするということをやってみて下さい.
例えば,6フィートの竿で(竿の硬さにもよりますが)5kgを吊るのは相当負荷がかかると思います.
それでも吊ってるのは5kgなので,ラインには5kgの負荷しかかかってないのです.
10kgをリフト出来る竿をお持ちの方は10kgリフトしてみて下さい.
結構キツイと思います(もちろん竿の角度によります).

これが,竿を曲げてファイトしている時にラインにかかっているテンション(魚を引っ張る力)と人間側が感じている力の関係になります.

で,比較としてストレートポンピングの場合をやってみてください.
ちょっと高いところに登って,竿を真っ直ぐにして,持ち上げてみて下さい.
ありえないぐらい簡単に持ち上がると思います.
10kgリフト?楽勝じゃん?って感じです.

同じような実験として,たとえば,ドラグ値を7kg程度に設定して,糸先をどこかに引っ掛けて,竿を曲げてからドラグを滑らせてみた場合と,竿をまっすぐにしてドラグを滑らせてみた場合をやってみることもできます.
ドラグ値は変化しないので,同じ負荷をラインにかけて,人間側の負荷がどれだけ違うかを体験できます.

ちょっと考えればアタリマエのことで,力点と支点,作用点の関係から,竿を曲げたファイトでは,竿先から糸を引っ張る力よりはるかに大きい力が手元では必要になってくるということです.

ちょっと大きい魚とのファイトの話をすれば,カンパチならまだしも,クエ,マハタは最初のリフトが肝心で,できるだけ上げたほうが良いと思っているので,底付近でかけた場合,竿を曲げてのファイトはかなり不利になると思っています.
超個人的な意見ですが,泳がせ釣りにストレートポンピングが浸透したら,捕れる魚は2倍以上増えると思ってます.

また,ラインが船底に入る,マイナスの二枚潮だったりした場合には,竿を突っ込んでまかないといけないので,ストレートポンピングは覚えておいたほうが良いと思います.

ストレートポンピングで気をつけたほうが良いかもと思う点はラインテンションの抜けです.
竿を曲げたファイトと圧倒的に違うのは竿のクッションがないことです.そのため,波での船の上下,ちょっとした緩みでラインテンションが抜けることが多いです.
ラインテンションが抜けたら必ずバレるというわけではないですが,バレやすいことは事実であると思います.また,船の上下で思ったよりテンションがかかってしまうなど,要はテンションコントロールが竿を曲げた状態よりも難しくなります.
個人的にデメリットはそれぐらいしか思いつきません・・・.

ちなみにですが,ストレートポンピングだけやればいいってわけでもなく,私は竿を真下から水平まで,状況に応じて使い分けます.なので,竿を曲げて巻いている時も多々あります.

ということで,ストレートポンピングしかしない人,ストレートポンピングはヤラない人,どっちかしかヤラないよ!っていう人は,凝り固まった考え方を柔軟にして,色々なファイトスタイルに対応できるようになると,もっと魚が捕りやすくなると個人的には思います.

という話でした.

ま,やり方というより,体験してほしいなとおもって書いた記事です.

でわ.

---スポンサーリンク---

---スポンサーリンク---


0 件のコメント:

コメントを投稿