2018年7月27日金曜日

ロッドを曲げるファイトとストレートポンピングについて

どうもです.

魚がかかったあとのファイトスタイルについて書いてみたいと思います.

ファイトスタイルには色々ありますので,コレが正解!というものは無いと思います.


ただ,色々なファイトを臨機応変に使いこなせば,魚を取り込める確率がアップすると思うので,ここでまとめてみたいと思います.

※内容はオフショアのジギングに絞った内容です.キャスティング,陸っぱり等には当てはまらいことも多数あるので,お気をつけ下さい.また,特定の竿がイイとか悪いとかイイたいわけではないのでご理解下さい.一部イメージをしやすいように製品名を出したりもしますが,あくまで一例であって,それが全てではないとご理解ください.

ジギングでは,大きく2つのファイトスタイルがあります.

1つは竿を曲げてやるファイト,もう1つが竿をラインに一直線にしてやり取りするストレートファイトです.


基本的に主流なのは竿を曲げてやるファイトだと思います.
個人的に考える竿を曲げてやるファイトの大きな利点はロッドが魚に自動的にプレッシャーを与えてくれるという点です.あとはロッドが曲がっていると,魚が掛かっている感じが感じられるので,気持ちよいです.このあたりは好みもあると思いますが・・・.

ロッドを曲げるファイトは魚が疲れやすい.という人も居ます.
ある意味で正解だと思いますが,そうではないロッドもあるので,どんなロッドでもこれが当てはまるか?と言われると私は疑問です.最近はスロージギング用だけど曲げれる!と謳ってあるフルソリッドのロッドなどもありますが,こういうロッドは全くリフト力はそれほど無いので,曲がってる感じを楽しむロッドだと思ってます.魚が獲れないわけではないと思いますが,そのロッドを曲げる意味は殆どないと思います.そのロッドを曲げるぐらいならストレートポンピングしたほうが10倍楽に魚が上がります.
※一応,曲げれるスロージギングロッドの代名詞的なホライゾンSLにてクエ30kgを釣った経験を基に言ってますので,根拠がないわけではないです.

事の本質を捉えるためには,ロッドを曲げたファイトにおいて,何が起こっているのか?その現象を理論的に正しく理解することが大事だと思います.

ロッドを曲げたファイトでは,ロッドが曲がってラインを引っ張ります.
曲がったロッドには復元力がありますので,常にまっすぐになろうとする力が働いています.
もし,魚が引っ張ることをやめて,ロッドの復元力に力負けすることになれば,ロッドが自動的に復元し, ロッドは元の真っ直ぐの状態に戻ります.(人間がロッドを曲げた角度で保持していれば).このときオートマチックに魚を頭を海面に向けて,引っ張ることで,魚を浮かせています.

魚が嫌がって,走るとロッドは絞り込まれ,曲がるということはまた復元力が働くということなので,その復元力が魚に負荷を掛けます,そしてドラグ値以上になったらドラグが出ます.また魚が疲れて走るのをやめると,ロッドが復元して,魚の頭をこっちに向けるように引っ張ります.

要は魚は巨大なバネを背負って泳いでいるような感じですね.
人間で言うと,シャトルランを負荷付きでやらされているようなもの・・・.
そりゃ疲れますよ.

これを繰り返して,魚を疲れさせ,ポンピングしたり,上手くテンションを使って魚を上げていくというのがロッドを曲げる基本的な釣りになると思います.

ロッドを曲げる釣りで重要なのはロッドの角度や体制,ロッドの上げ下げ,リールの巻き方などだと思います.
ファイトには技術が必要だと思います.体の使い方です.
体の使い方が悪いと,同じプレッシャーを与えているだけなのに,何倍も人間側が疲れやすいと思います.

ということで,基本の基本はロッドを曲げたファイトだと思います.これが出来ない人,原理を分かっていない人は次に紹介するストレートポンピングはやらないほうがいいと思います.そして,本質がわかった人はただの曲げれるだけのロッドに意味がないことは理解できたでしょう.要は復元力が大事です.

で,ストレートポンピングに否定的な人も結構いらっしゃって,それはそれでいいんですけども,私としては,今から書くような利点もあると考えています.
さらに,一応,私はストレートポンピングを多用したやりとりにおいて,そこそこ結果も出ているので,根拠,実体験に基づいた話になります.

やってもない人,ジギングでかい魚を獲ってもない人が頭ごなしにストレートポンピングを否定するのはちょっと違うかなぁと思います.

ストレートポンピング,リールファイトについて


次に,ストレートポンピングとかリールファイトとか呼ばれる,竿をあんまり使わないやり取りについて説明します.

これは,基本的には竿とラインを一直線にしてやるファイトです.
実は,竿も使っています.竿も使っていますが,復元力で魚を浮かせるというよりは,テンションの急激な抜けを防止する程度に使います.


ストレートポンピングではこんな感じで,ロッドを下を向けてファイトすることが多いです.※この画像で掛かってる魚は約25kgの本カンパチです.そういう大きな魚を掛けて獲るためにために,ストレートポンピングはあるといっても過言ではないと私は思います.

25kgのカンパチが小さいという人も居ると思いますが,それは個人の尺度によるので,小さいと思われた方すみません.

小さい魚はストレートでも竿を曲げてもどっちでも人間のリールウインチ力のほうが勝ってしまって,普通に上がりますから・・・.好きな方でやればいいんじゃないかと思います.

このストレートファイトについて,一部では竿が折れるから下を向けて巻いているだけと誤解されている方もいらっしゃいます.私は基本的にストレートポンピングは大きな魚とのファイトに用いるものだと思っているので,かなりのラインテンションでファイトします,なので,ロッドの破損を防ぐという意味では,そういう一面もあるかと思いますが,それだけが理由ではないと思います.

また,竿が折れると言っても,そんな簡単に折れる竿ばかりではありません.ラインテンションで10kgとか15kgとかそういうテンションでやり取りする場合に,このやり方が非常に生きてきます.

ジギングロッドには大きく3つの役割があると考えます.
1つはジグを動かすということ.もう一つが魚が掛かってからプレッシャーを与えるということです.あとは水中を感じるということ.
ジギングには色々な釣り方があって,柔らかいロッドアクションが食う場合もあります.硬い竿は柔らかい竿を兼ねることは出来ますが,人間側の動作がめちゃくちゃ難しく,私も未だに硬い竿で柔らかい竿の動きを表現することが出来ないことがたくさんあります.
で,柔らかい竿を使ったアクションのほうが,大型魚に口を使わせるのに有利である状況において,柔らかい竿を使わない手はないわけです.ただ,魚がかかっても,竿がやわらかすぎて,でかい魚にプレッシャーを与えるだけの復元力がないのです.
なので,ストレートポンピングをやってます.と私は思ってます.

ストレートポンピングはラインと水平に力を加えて,糸を引張り,魚にプレッシャーを与えて,魚の頭をこっちに向け,ロッドとリールを下げながらリールを巻くというのは基本動作になります.

ロッドの復元力がないので,人間側で引っ張ってやるか,リールを巻いてラインを巻き取ってから魚の頭をこっちに向ける必要があります.

これを分かってない人は,魚が止まってから,巻けないー!!!といってリールを思いっきり巻こうとして巻けない!って人です.
魚がデカイ場合は,リールの巻き上げ力だけで頭をこっち向かせるのが難しい場合もあるので,ポンピングを入れないと厳しいです.
一回頭がこっちを向くと,抵抗が小さくなるので,リールで巻けたりもします.

頭をこっちに向ける技術がない人は魚がせっかく止まっているのに,また次のタイミングで走られて,一向にラインが巻けません.頭は常に向こうを向いているので,魚の疲れません.なので,こういう状況をよく見る竿を曲げるファイトをする人達は,ストレートファイトは魚が疲れにくいと思うかもしれませんね.

ということで,間違ったストレートポンピングをしている人は非常に多いです.
それを見て,ロッドを曲げるファイトをする人がダメだな・・・と思ってしまうのは仕方ないのかもしれません.が,それは間違ったストレートポンピングですから.本物を見てから,あるいは自分でやってみてから,ダメなものか,意外と使える場面もあるものなのか判断してほしいと思います.

ストレートポンピングはやってみると分かりますが,ドラグテンション10kg〜15kgでも割と普通にやり取りすることが出来ます.私は魚が走ってるときは脇で挟んで体全体で竿を持ち上げるような感じにします.
竿を曲げたファイトでは10kg〜15kgのドラグテンションで釣りができる人はほんの1握りしか居ないと思います.バーチカルのジギングなら竿を立てる角度に限界があるため,てこの原理により,体が支えなければならない負荷はどうしてもラインテンションより大きくなってしまうからです.
ということで,ストレートファイトなら10kg,15kgというハイドラグでも割と多くの人がバーチカルでやりとり出来るというのも良い点だと思います.
 
ファイトに正解も不正解も無いんですが,基本的には掛かっている魚を船に取り込むためには,プレッシャーを与えて,疲れさせて獲るというのが基本だと考えます.

無理やり力でねじ伏せようとしても大きい魚はジギングレベルの道具の細さ,弱さではなかなか獲れないと思います.何よりそんなに強いドラグをかけられるリールもありませんし.

昔から釣りをしている人は竿を曲げたファイトを理解して,ストレートポンピングに移ってきた人が多いので,ちゃんと理解出来ている方が多いですが,最近はいきなりスロージギングから始めたって人もいて,そういう人は竿を曲げたファイトをしたことないかもしれません.そうすると,色々な基礎もわからないのは仕方ないかなと思います.

繰り返しになりますが,どちらが良いとか悪いとかではなく,目的は魚を釣り上げることなのだから,理論的に,合理的に考えて,成功する確率の高い方を選択していけばいいんじゃないかなと思います.

でわ.

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2 件のコメント:

  1. エバーグリーン最強❗️ただこれ以上いいません。批判や老害はあるけどアンタレス 良かったけど村田さんのあの振る舞いはシマノ潰すわ。早く切った方がいい

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    1. 私はエバーグリーンの竿は使ったこと無いので良さは知らないです.シマノも馬鹿ではないので,良い距離にいると自分は思います.宣伝してくれることの効果はとてつもなく大きいと思うので.

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