2015年11月24日火曜日

私がカヤックで出艇する風の目安

どうもです.

人一倍釣りの安全に関してだけはチキン(だと勝手に思っている)私目線でのカヤックフィッシングで出艇をする目安について書きたいと思います.
これは私の基準であって,私もこれを全て守っているかといわれれば,時と場合によるとしかいえません.し,この基準が全て正しい.と主張するつもりもありません.

他人の目安を聞いてみるというのも悪いことではないと思いますので,数ある中の一つの基準として見ていただけたらと思います.

もちろん,他にカヤックフィッシングをやっていく上で注意しないといけない点は山のようにあるとおもいますが,まずは自分の安全は自分で確保するということが大切だろうと思い,出艇基準について書きたいと思います.

荒れた海での釣行は危険が伴います.
できるだけ凪いだ日を選んで釣行したいものですね.
凪いでいれば安全か?と言われたらそれは違うんですが,荒れている日よりは安全でしょう!

出艇する,しないを判断するために ガチガチのはっきりした基準というのはないです.
その日その日に応じた臨機応変な対応は必要だと思います.
が,あくまで自分の中で目安を持っておくのも悪いことではありません.
最大限リスクを減らす方法は「キケンな日にはカヤックを出さない」ということだと思います.私はここの判断が一番重要だと思っています.

出艇基準を判断するのによく使っているGPV気象予報というサイト.
こちらを基本的には参考にします.
基本的には出艇する直前にも確認して,最終判断をします.
http://weather-gpv.info/

画像はこの一例です.
以下風の強さを色で言ったりします.
〜3m =紫 体感としてはそよそよかぜが吹いているレベルです
3m〜4m=青 風が吹いてるなぁという感じです
4m〜5m=水色 ちょっと風があるなぁという感じ.

加えて,リアルタイムで風の更新があるMICS
気象庁の天気図
寒気などの状態
なども加味して判断します.

目安は外洋と湾内に別れます.

まず,湾内.
鹿児島は錦江湾を例に取ります.
300度ぐらいを陸で囲まれていますから,時化には相当強い!
と思いきや,カヤックとなると話は別です.

出艇する場所(湾内の海域)によっては24フィートぐらいのプレジャーボートなら楽勝だけど,カヤックなら危険!かも?という日はいくらでもあります.
風波が立ちやすい場所もあります.

とりあえず私は湾内なら風速5m/sを目安にみています.

でも一日を通してずっと風速5m/s(水色)であれば,出ません.
一瞬でも6mに予報があがるなら出ません.

3m/s〜4m/s(青)も混じりながら,MAXで5m/s(水色)なら,風裏,岸の近くという条件でなら出たりもします.

風表になる場合は,風速4m/sまで.これも条件付きで,陸まで延長した風でどこも風速 5m/s(水色)を超えない.というのが基本的な私の条件です.
湾内とはいえ,表から吹けば少しうねりは出ますから,安全に用心するにこしたことはありません..

でも基本的には風裏,風裏を意識して出艇しています.
しかし,ここにも落とし穴はあって,風裏ということは1つ間違えば岸から海に向かって猛烈な風が吹きます.
カヤックは浮力が大きいので,風に流されやすく,岸に帰り着くのが困難になる恐れもあります.
カヤックで多い事故です.沈での遭難より多く報告されていると思います.
なので,風裏だから10m/sでも出られるかというとそれは違うと思います.
個人的には風裏でも5m/sまでしか出艇しないは守ったほうが良いと思います.できれば4m/s(青)!

まとめると,基本的にはMAX風速5m/sまで・・・.(GPVで言うところの水色です)
5m/sの風って結構流されますからね,シーアンカー入れてもバーティカルな釣りはやりにくいです.むしろ自分から漕いでカヤックを風に立てに行かないといけないです.
カヤックで完全なバーティカルをやりたい場合,ホビープラススパンカーでもない限りあまりおすすめしません.

欲を言えばMAXでも3m/s(紫)までの日だけ選んで出艇したいです.
そんなことを言ってしまうと,週末釣りに行ける日が少なくなりすぎるのですが・・・.



次に外洋.


これは結構判断が難しいです.

個人的には基本的には風裏.というのはそうなんですが,MAXでも4m/s(青)までにしています.1コマ5mにあがる,なおかつ地域が限定的でまた落ちる予報・・・とかでしたら出ますが.
つまり,基本的にGPVで言うところの青まで.でもずっと青なら出ません.外洋は紫も絡まないと出ませんね.しかし,だいたい青が絡めば紫も絡むので,自ずと出艇条件を満たすことになります.
海況急変することもあります.
外洋は少し風が吹き始めると一気に荒れることも珍しくありません.
一瞬の判断が命取りになります.ヤバイとおもったら基本アウトです.
ヤバイ・・・と思ったら反省が必要だと思います.
なぜヤバイと思ってしまう日に出艇してしまったのか?後日よく自己分析する必要があると思います. 気象の予報が外れたから・・・というのはいいわけでしか無いと思います.

また,外洋で重要なのはうねりです.
なので九州版だけでなく,広域版も見ます.
五島〜奄美〜種子島〜屋久島にかけて風と波をチェックします.
どちらかの波が自分で釣りをする方向に向かってくるようであれば,出艇を控えます.
さらには1日前の状態も見ます.風は落ちていても,前日結構吹いているとうねりが残ったりします.そういうときには出ません.

総じて言うと,MAXでも4m/sで,なおかつ前日から次の日の明け方ぐらいまで凪の場合.
これが外洋で出艇する基本的な条件になります.前日の天気を見るのはウネリが残ってないかを確認するため,次の日の予報を見るのは予報が早まった場合,安全かどうかを判断するためです.

さらに欲を言えば,まずは小潮の日に出たいです.
これは完全に
小潮とはいえ海域によってはものすごく潮がはやいです.
潮が2ノットを超えると,短いカヤックの場合,まともに身動きが取れなくなります.
鹿児島でも2ノット超えを記録できるのはドン深から駆け上がる岬,海峡,などの限定的な場所ですが・・・.そういうところがポイントだったりもするので危ないです.
そしてそういうポイントは潮向きと風が逆の場合,よそよそ風でも風波がたち,キケンです. ○○岬と名前がついている場所近辺での釣りは特に気をつけたほうが良いです.
したがって,小潮の潮止まり前後で出艇するというのが基本となります.

私の場合,ジェイモ改を積んでいるので,2ノットの潮の中でも6km/hぐらいで走れることは確認済みなので大丈夫といえば大丈夫なのですが・・・あまりこれを過信することなく安全に努めたい次第です.

最終判断はやはり出艇直前に行います.
せっかく海辺まで来たけど・・・予報に反して荒れてる・・・というときは出艇を見合わせる「勇気」を持ちましょう.ちょっとでも荒れるかな?と思ったら一旦安全な岸まで引き返しましょう.岸の近くだから安全!ということはありません.荒れるかな?と思ったら陸に上がるのがベストだと思います.そして,収まった,また行けると判断できるなら再出艇しましょう.引き返す勇気も必要です.

外洋の出艇条件は結構厳しいとは思いますが,湾内と外洋ではやはり危険度も違っています.湾内と外洋どちらが危険だという話ではなく,注意しないといけないポイントが変わってくる感じです.

また,以上を守れば絶対OKかというわけでもないので,あくまで目安にしてもらえると有難いです.最終判断は「自分」です.
自分の艇と装備,技量などにも依存しますので.
しかし,私のカヤック(10フィートちょい)より短くて遅いカヤックに載ってる人はもっと出艇条件は厳しくなるとおもって良いと思います.

今回は「風」の目安のみに注目して書きましたが,風の目安を簡単に書くだけでもこれだけの分量になります.気をつけないといけないことはこの100倍ぐらいはあると思います.追々書いていければなと思います.

でわ!

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2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    ブログ楽しみに拝見させていただいてます。

    さて、人一倍チキンとの表記があり、安全管理については慎重に行われているとは思いますが、管理者様はカヤックの安全講習は受講されていますでしょうか?
    また、再乗艇についてはどうでしょうか?
    安全管理ということで気になったのでコメントしました。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます.
      返信が遅くなり大変申し訳ありません.用事が混んでいました.
      ご質問にお応えします.
      安全講習については受講したことはありません.
      受講したいと思って色々アンテナは張っているつもりですが,日程が合わずに今のところ参加できていないです.
      一応,インターネット上の記事や動画やビデオなどで学習はしているのですが.
      カヤックフィッシングというのは釣りのためにカヤックを使っているわけなのですが,一度プロの方からきちんと教わりたいとは思っています.日程が合えばいつでも受講する準備はあります.
      しかし,安全講習を受講している,していないで物事を判断するのは大変危険だと個人的には思っています.
      安全講習を受講すれば絶対安全かといわれればそうではないと思います.安全講習を受講したことがない人でも事故を起こしたことがない人はたくさんいるでしょうし,逆に安全講習を受講していた人でも事故は起こしたことあると思います.プロショップが行っているプロがついているカヤックツアーでも残念ながら海保が出動しなくてはいけないような事故は起きています.
      受講しているに越したことはないけれど,私としてはやっぱり「自分で考える力」というものが一番重要だと考えています.
      再乗艇については夏に一度練習しました(事情があって記事にはしていませんちょうどブログ更新が途絶えている時期です.サイドから乗る方法と前後から再乗艇する方法です.
      その際,はじめはロッドホルダーなど艤装品はなにも付けていなかったのですが,練習した際にロッドホルダーなどが合った場合,再乗艇の邪魔になることは容易に想像できました.
      私の艤装はすべてユニトラックというワンタッチ式の艤装で取り外しが簡単です.そこで,沈した状態でロッドホルダーを外す練習もしました.また,ロープ類もすべてロープフックなのでワンタッチで取り外し可能です.
      それでもロープ類が絡まった場合,切る必要があるので,ライフジャケットにはナイフは常備しています.
      さすがに,船外機をつけた状態で沈からの再乗艇練習は行っておりませんが,船外機もワンタッチマウントにしておりますので,沈するようなことがあれば船外機は海に捨てる覚悟です.取り外しは10秒かかりません.(海には申し訳ないですが・・・)船外機も5kgと割りと軽量なので,夏の経験から想像するに,船外機をマウントしている側を下にしてカヤックを起こせば,復帰はできると思います.これはやっていないので,これは想像です.
      また,冬も出るつもりなら「冬海で冬の格好で再乗艇の練習もやっとかないと意味が無い」というご助言を頂いたので,たしかにその通りだと思い,衣替えをする頃に一度再乗艇の練習を冬の格好でやろうと思っています.それは記事にできると思います.
      結果,冬に再乗艇が厳しいようであれば,厳寒期の出廷は控えるという形で対策を取りたいと思っています.

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