2018年6月15日金曜日

ソルトギャラリー 徳之島の巨大カンパチに挑む!佐藤統洋さんの視聴感想

どうもです.

今日も今日とて手抜き記事を更新します.

この前,機会があり,初めて佐藤統洋さんのカンパチ釣りの映像を見ました.
それは,釣りビジョンのソルトギャラリー,「最強ジギング!スローピッチジャーク 徳之島の巨大カンパチに挑む」です.

https://www.fishing-v.jp/movie/?mv=slgl_1506_0310640_01

これを見て,不思議だなぁと思ってたことに色々合点がいくことがあったので,感想を述べていきたいと思います.

あくまで私の感想ですから,これが正しいとか,間違っているとかそういう話ではないことはご理解下さい.

まず,疑問に思ってたことですが.

1.魚はジグで下に引っ張ると上に向いてくるとか言ってる人の起源
2.大物とのファイト中にスプールフリーにしたりする人が居る不思議

この2点です.

1について,複数人から同じようなことを聞いたことがあります.おかしなことを言う人も居るんだなぁと思って面白いなと思っていたら,起源は佐藤さんだったんですね.ジグで下に引っ張って上に浮いてくるというのはにわかに信じがたいですが,そういうこともあるんでしょうね.優しくファイトすればあまり走らずに取り込めることもありますが,そういうのと似ているのかもしれません.

次に,2.の大物とのファイト中にフリーにしたり,かなり糸を意図的に出すようなファイトについて,私は何人か実際に鹿児島でコレをやってる人を見たことがあります.これもまた珍妙な感じで,そんなことしてもこの場所なら獲れないのになぁ.と思ってる場所でやって結局切られてました.
このスプールフリーにしてラインをたくさん出して獲るという方法で実際に大きな魚を獲ってる人は私の実際の目の前では1人も見たことがありません.私は見てないだけでそうやってでかい魚を獲ったことある人はいるかもしれませんが.

これをやる狙いは一応理解できますが,そんなことをしなくても上がるサイズなんじゃないの?と思います.
このスプールフリーファイトが「映像」として私が見たことあったのは,釣りビジョンパワーファイト(弘田さん)とこの番組だけです.他にもあるのかもしれませんが,未視聴です.弘田さんもライン出してヤラれてましたよね.それは針ハズレだったので,ちょっと意味合いは違うかもしれませんが.

結局,この番組ではラインを出す選択肢をして,2発切られ,1本20kgちょっとぐらいのを30分以上かけてとりこんでます.

結局,根もあまりないような場所で3本もかけて1本しか獲れてなかったらそれはダメなんじゃないの?と思いました.ホームページでは使っていたタックルも確認することができますが,
https://www.fishing-v.jp/salt_gallery/?pcd=0310640

PEは3号を使われているんです.
PE3号を使っているんだったらあんなファイトじゃないほうが獲れるんじゃないかと私の感想としては思いました.
20kg台で水深100mぐらい,PE3号なら15分から20分ぐらいで取り込めると思います.

ドラグテンションは映像を見た感じ,3kg程度しかかかって無いようでした.
それにテンションを入れたり抜いたり,指でドラグかけたり・・・.
ドラグはFULLに入れても5kgか6kg程度に見えました.

20kgぐらいのサイズで,地形も荒く無いような場所でPE3号を使っていて,それをやるのははっきり言って無駄だと思います.パフォーマンスにしか見えません.
ハリが持たないのであれば,別にPE3号を使う必要も無いですし,色々タックルのバランスがオカシイのかもしれないと思いました.

佐藤さんぐらいの人であれば,PE3号の限界強度で普通のファイトをすれば,普通に上るサイズの魚であることは分かってるはずです.あえてそれをしないのは,それで上がることが分かっているから別の獲る方法を模索されている.そんな感じもしました.

また,ブルーヘブンの一昔前のスローピッチカスタムモデルを使われていて,ドラグを緩めた時にバックラッシュを2回ほどしていましたね(笑.ほんとダメなリールだなと思いました.まぁ,このリールでやって下さいという制約があったのなら仕方ないかもですね.

ドラグテンションを極力落としているのは,根に擦れても切れないと思われるテンションまで落としているんだと思います.で,魚が自走して,浮いたタイミングで勝負するためにラインを出す,ラインを出したらラインプレッシャーで疲れさせる.根もそんなに荒くない場所のようでしたし.
全く説明されてませんでしたが,そんな意図があるのかなと感じました.
でも結局根ズレで2発切られてましたね.地形変化は殆ど無いような場所だったと思いましたが・・・.出しすぎるとやはり根ズレするリスクは高まりますね.
今ので切れるか?っていうのは根ズレしても切れないテンションでやってたはずなのに切れた!という驚きからくるコメントだろうと思いました.
また,結局4本針で長く走らせるもんだから,ハリが巻いて,魚のコントロールを失ってましたね.

これはスタッフからスローピッチで獲ってくれって言われて4本ばりでやってたからかもしれません.フックのセッティングなんていくらでも考えられるはずなのに,同じような失敗を映像の中で何回もされていたのには疑問を感じました.

カンパチはたまに根魚みたいな動きをします.
根に張り付くというか根の際で休むような感じ.そういうことをされると根ズレするリスクは高いのかなと思います.

とりあえず・・・普通の人がこの映像を見て,そんなところまでは推測できないし,理解も出来ないと思いました.

番組作成の都合上,色々な制約があるなかでの釣りなのでしょうけれども,それを考慮してもあんまり良くない内容だったなと思います.

初心者の人がこれと同じようなファイトを地形も確認せずにやってたら簡単に切られるだろうなぁと思います.

初心者の人や,まだ大きい魚を獲ったことがない人がこういうファイトを真似して結局切られ,そういうファイトを見た遊漁船の船長から,スローはダメだとか言われたりするんですよ.色々悪循環だなぁと思いました.

メディアの果たす役割は非常に大きいと思いますので,珍妙な実釣映像を残すことよりも,もっと基礎的な話や,これだけは言っておかないといけない!ということを端的にでも番組内で言ってもらえればいいのになぁと思います.

ただ,ファイトに関しては,佐藤さんの年齢,体力も考えると,ああいうふうにしか出来ないのかなとも思いました.こういっちゃなんですけど,若い人はもっとパワーも体力もあるはずなので,せっかく3号を使ってるなら,3号を使うメリットのあるファイトをしたほうが良いと思いました.

総じて,佐藤さんの釣りを見ても,初心者にとっては全く役に立たないと思いました.

また,これはピンでやってるから成立しているのであって,複数人乗るような乗り合いではあまりやらないほうが良い釣り方だと思いました.特にカンパチを狙うならです.
それもまぁ,遊漁船の船長の癖とか,流すポイント,流し方でも変わってくるので,なんともいえないところですが・・・.

何のために映像を撮り,何のために放送しているかはその番組によって全然違うとは思いますが,視聴者置いてけぼりの釣り番組はあんまり見ていていい気持ちはしなかったですね.

あと,逃した魚のサイズを推測するのはかっこ悪いと思いました.
今のは50kgはあったとか・・・それは釣り上げるか水面まで寄せてから分かることであって,色んな魚が居ますし,魚によっても個性もあると思いますから,デカイことは言わないほうが良いんじゃないかなと思いました.
実際,ハタだよ!といってカンパチが上がってきたりしてましたからね.
大きいことは言わないほうがいいと思います.

遊漁船でも30kgに切られたとか40kgに切られたとか50kgに切られたとか・・・今のは10kgあったとか・・・切られたサイズ,逃したサイズを推測する人が居ますが,そういう人で上手いと思ったことある人は1人も居ません.だいたい,私がうまいなと思う人は,「分からない」と言います.わからないけど,予想を言えばコレくらい・・・とか,前釣った20kgより引かなかったとか,引いたとか,だけどサイズは分からないからねーと言います.船長に聞いても,分かってる船長は「わからないけど大きそうでした,サイズはわかりません」と言います.「10kgあったねー!」とかいう船長は私が知ってる限り経験の薄い船長です.(アングラーへの励ましなのかもしれませんが)
そういう切られてサイズを推測しているのを見るだけでも,私はああ,あんまり経験ない人なのかなぁと思ってしまいます.

切られたサイズより,なぜ切られたか?をコメントしてほしいですよね.
切られた原因はどこにあるのか?それを改善すれば獲れるわけですから.
視聴者側と最も知りたいとろこだと思います.
一言「未熟だ」というのはいいですが,何が未熟で,次はどうしたら良いと思ってるのか?そういうところを話していかないと初心者はわからないんじゃないかなぁと思います.

佐藤さんの場合は経験はたくさんあると思いますから,それに照らし合わせた予想なんでしょうけど,それでもカメラの前で言うことではないと思います.

回収中のヒットで回収中のヒットした魚でブレイクされて「そんな魚なんか要らねーよ」と言われるのもかっこ悪いなと思いました.
明らかにジグ回収中,違和感を感じてリールの巻くスピードを変えてヒットさせに行ってましたからね(笑.ワタシ的には,いや,それ今ちょっと掛けにいったやん?と思いました.
見る人が見てたらすぐ分かりますよ.
かなり上でかかってるのに,下に向かって走ったタイミングでほぼスプールフリーにする意味はないなと思いました.それでもどうせ止まらないんですから.止まることもあるんでしょうけど.せめてフリーするとしても底が近くなってからでいいんじゃないかなぁと.
まぁ,PE3号であれぐらい上でかけてて,まともなリールでまともにファイトしてらまぁまぁのサイズでも水深以上にラインを出されることは無いと思いますが・・・.サイズがわからないのでなんとも言えません.

でもまぁ,勉強になったことも多かったです.

とりあえず,言いたいことは,この映像に残っている釣り方だけがカンパチのスローピッチジャークじゃないと思いますし,ハイピッチジャークじゃないと思います.カンパチに対する最適解のファイトでもないと思います.
1つのスタイルとしては否定はしませんが,私は到底真似できないし,やろうとも思わない内容でした.

釣りは映像の中に答えがあるというよりは,自分自身と自分が通うフィールド,自然の中に答えがあるものだと思いますので,人のやってることはあくまで参考程度にして,それを真似してやってみてもいいでしょうけど,それから自分なりの進化をしていかなと,釣りは面白くないかもしれないなと思います.あまり他人を神格化するのはよくないなぁと思いました.

ちょっと否定的な内容もありましたが,思ったまま感想を書きました.
ただ単なる否定では無いとは思います.

世の中否定的なことは言うな!みたいな風潮がありますが,それだけでは良くなっていかないことたくさんあると思います.
言いたいことをみんなが言えるようになれば色々なことがきっと変わるのではないかと私は思っています.

でわ.

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2 件のコメント:

  1. 私もかね同意です。私もあのスタイル見た時は、遊漁船でみんなアレできないでしょ?テレビなので、普通と違う感演出的なところが必要なのかもしれませんね。

    私もSOMすごく嫌いでしてその辺も同意です。小物から大物まで機能と価格を見るとブランディングを大いに利用したビジネスのような気がします(私見ですが)

    気ままにさんが言ってることは否定ではなくて正論の主張だと思いますよ。

    きままにさんの内容に対する佐藤さん本人からのコメント是非聞いてみたいです。

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    1. どうも,コメントありがとうございます.
      メディアで目立ったりするためには他と違うことをしないといけないというのもあるでしょうね.
      半分以上は本気でやられてるような気もしますが・・・.本当のところはわかりませんね.

      SOMはフィッシュグリップは好きなんですけどね〜.高いですけど・・・.

      この記事は佐藤さんに向けた記事というより佐藤さんの映像を見た人への記事なので・・・.

      佐藤さんにはもし,お会いする機会があれば,色々聞いてみたいと思ってます.

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