2015年4月16日木曜日

大物が釣れなくなった?その原因は?

どうもです.
今日は日本の漁業の現状について記事を紹介したいと思います.

そういえば以前はクロマグロの記事紹介をしました.
http://kimamanitsuri.blogspot.jp/2015/03/blog-post.html
こちら.

釣りをそこそこやってる人なら昔話で
「昔はもっと魚が釣れた!」とか「昔はもっと大物が釣れた!」
などという話を聞いたことがあると思います.
私もこの手の話はたくさん聞いたことがあります.

太平洋クロマグロも・・・絶滅危惧種になんかなるわけないよ!と言っていた人もいましたが・・・.
太平洋クロマグロも今や絶滅危惧種Ⅱ類.

では・・・日本の漁業の問題点は何なのか?
という話になります.

勝川俊雄先生(旧:三重大学,現:東京海洋大学)が2011年にSYNODOSで書かれた記事が参考になると思います.
「漁業はそもそもどうあるべきか?」 勝川俊雄
http://synodos.jp/society/2632/

記事では日本の漁業の問題点,欧州との比較,ではどうしたらよいか?という問で原稿が締められています.
(そういえば,昨日のクローズアップ現代に勝川先生が出演されるということをTwitterで書きました)

詳しくはみなさん記事を読んでいただきたいのですが,引用しながら少しまとめると.
ポイントは以下の様なことだと思います.

”持続的に儲かる漁業の方程式”
”持続的に儲かる漁業 = (十分な親魚を獲り残す) + (獲った魚をできるだけ高く売る)”

当たり前のことですよね.
では日本の現状はどうか?

「若魚を摂り過ぎる」

「安くしか売れない」

「だから大量に取る」

「資源の枯渇」

という一途をたどっているようです・・・.

記事内では「サバ」を例に日本と欧州の比較もあります.

特に,二ページ目のグラフ・・・を見ていただければ.日本と欧州の違いは千差万別かと・・・.
漁獲量は縦軸が「尾」なのが注目です.トン数ではありませんよ?
日本で大鯖がほとんど捕れないのは,獲らないんんじゃないんです.捕れないんです.居ないんです!
悲しいですね・・・.
これと同じことがマグロ類などにも起こっているとおもって良いと思います.

勝川先生の記事の中にもリンクが貼ってありますが,ノルウェーの現地レポートを見ても日本との姿勢の違いがよく見えます.
「大ぶりを狙え.焦らないのがノルウェー式」
http://globe.asahi.com/feature/101101/02_1.html

朝日系列ですが・・・まともな人はマトモなんです(笑.

色々考えさせられますね.

ただ,私なりに感じることは,こういった問題点は良識ある日本の漁師ほとんどの方が痛烈に感じていることであり,決して問題解決を放棄しているわけではないということです.
一本釣り漁師の方などはまさにノルウェー方式.高い魚でかい魚を釣って,高く売る.を実践されています.
そんな中,以前紹介したまき網や,その他のいわゆる一網打尽漁法が悪であり,それを規制しない国家機関が悪なのだと思います.こうしたことを改善していくためには地域の人はじめ,国民全員が問題意識を持つことが重要だろうと思います.

私の記事でなく,勝川先生の記事だけでもよいので,問題だなぁと思われた方はTwitterやSNSで拡散していただけると嬉しく思います.

で,この記事では現状と問題が提起されているわけですが,勝川先生が考える解決策というのは別の投稿になります.
それがこちら.
地域水産業を復興するためのアクションプラン
http://synodos.jp/society/2639

これも詳しくは読んでいただきたいのですが,トピックスだけ引用すると.
・”被災地支援特別キャッチシェア制度(個別漁獲枠制度)の導入”
・”重点漁港の選定”
・”地域水産復興評議会の設立”
・”地域水産業復興特別公社(5年間の時限対応)”
・”漁業の未来を担う人材の育成”

というようなことが掲げられています.
詳しくはどういうこと?と思われた方は記事を読んで下さい.

この記事が出されて,はや4年が経過しようとしています.
さあ,これからの日本漁業の未来はどうなっていくんでしょうかね?
日本は先進国ですが,漁業に関しては四半世紀ぐらい遅れを取っている漁業後進国だと思います.
日本の排他的経済水域(EEZ)の面積はアメリカ,オーストラリア,インドネシア,ニュージーランド,カナダに次いで6位です.資源の豊かさに甘えてはいけないと思います.

でわ.



※クレジット記載しなくてもよいのですが,誤解を招かないために書いておきます.
冒頭のサバの写真は無料写真素材 写真AC様より頂戴しました.
http://www.photo-ac.com/ ←ブログやホームページを運営されている方でフリーの画像をお探しの方は是非ご利用下さい.


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