2017年4月19日水曜日

カンパチの数釣りに必要なこと 前編

ここ何回か「数釣り」を課題にして釣行しているので,カンパチ(ネリゴ)の数釣りに必要なことを簡単にまとめたいと思います.



数か?型か?,はたまた両方か?・・・釣果について皆さんは何を重視しますか?

型を狙っている方の中には「なんだ数釣りか,そんな小さい魚を沢山釣っても面白くない」なんておっしゃる方もいらっしゃるかもしれません.
それぞれ人が違えば考え方は様々あって良いと思います.

個人的には何か課題を持ち,その課題を克服するプロセスに意義があると思います.
なので数釣りをテーマにすること自体はなんら恥ずかしいことではないと思っています.

ということで,数釣りの話をします.

数釣りといっても,大型を捨てた数釣りではあまり意味がありません
10kgまでは捕れる,それ以上も諦めないタックルバランスとセッティング,テクニックについて書いていきたいと思います.前編と後編で完結予定です.

前編では数釣りに一番重要なこととPE,ロッド,リール等のタックルバランスについて書きます.
後編ではジグとテクニックについてまとめます.

※あくまで私が個人的に思うことでありますから,これが一般常識で絶対唯一の考え方なんてことはありません!
※想定海域は鹿児島近海,近隣離島となります.海域が異なればタックルバランスも多少変わってくる可能性はあります. 

具体的には宇治群島,三島,佐多岬,屋久島近海,種子島近海あたりを指すと思っていただければ.
要は10kgオーバーは狙える範囲,20kgは珍しい.ぐらいの海域ということになります.

数釣りにおいて一番重要なこと

数釣りにおいて,一番重要なことはなんでしょうか?
みなさん何だと思います?

私の答えは「船選び」です.

ジギング船は色々あります.船が違えば考え方もポイントも流し方も海域も変わります.
数釣りうんぬん関係なく,ジギンガーは船を自分で選べる権利があるということを忘れてはいけないと思います.この船の常連だからあの船には乗れないとかいう話をたまに聞きますが,そんなシガラミ無いんです.
船選びで釣果の6割,7割は決まってくると思います.魚が居ないと釣れませんから.
とはいえ,釣果報告で釣れてるからという安易な理由で選択するのはオススメできません.乗ってみる際の最初の理由としてはアリだとおもいますが.
 
実際に数を釣らせる船は

1.装備が充実している船を持っていて
2.それを使いこなせ
3.へんな持論がなく理論的に考えていて
4.魚のことを素直に見ている

そんな人が船長の船です.
船の装備はそれほど重要ではないかもしれませんが,魚を探すスピードは充実していたほうが圧倒的に早いです.魚を探すスピードが早いということはそれだけ魚が居る場所を長く釣りができます.

基本的に,魚群反応に常に船を入れていく流し方をする船は釣果が伸びやすいです.
言っておきたいのは魚群反応に船を入れる船が良い船か?と言われればそれは違うという話です.今回は「 カンパチの数釣りに必要なこと」ですから,反応に入れることは数釣りには必要だと考えます.
それ以外の釣り,例えば大型を狙うとかカンパチ以外のハタ類を狙うとかそいう場合には地形の変化を狙ったりや反応をほぼ出さないようなイカベイトを狙うなどが有効なときもあり,必ずしも反応に入れる必要はないので誤解なきようご注意ください.

しかし,ジギング船選びの目利きというものも長く船に乗らないとわからないので,難しいところではあります.

遊漁船の世界は何かと狭い世界です.変な噂がよく流れます.

私自身は県内では比較的いろんな遊漁船に乗る人間だと思っています.
だからよくわかりますが間違った噂はいっぱい流れています・・・・
誰がそんな噂をながしているのやら?
そんな噂に惑わされること無く,とりあえず自分が一回でも二回でも乗って判断していくことが大事かと思います.
 
他人がイイ!という遊漁船が必ずしも自分にとってイイ遊漁船とも限りません.
もちろん逆も然りです.


数釣りのタックルバランス(ラインとロッド)

数を釣るだけなら,細仕掛けのほうが有利だと思っています.
ジギングはそれほど糸の太さで食いが変わらないという人も居ますが,私は関係あると思います.
見切られにくくなるというより,細糸にすることで,よりジグが潮に馴染み,抵抗が減るので,ジグがよく動く.これが細仕掛けが釣れる理由かと今のところは思っています.

では,カンパチジギングで不意に良型が来ても逃さないぐらいのタックルバランスとは?

基本的にはドラグ値を7kgぐらいは平気でかけれて,一時期10kg程度にあげても問題ないタックルバランスというのが個人的には良いかなと思っています.

タックルの話をする時にいきなり,PEが何号だーとか,ジグが何グラムだ−とか,ロッドの硬さがーとか,ハイピッチが−とか.スローピッチが−とか,色々いう人が居ますが,魚をかけるまでのプロセスはそれでもよいかもしれませんが,魚をかけてから船に上げなければ何の意味もないと私は思っています.

そういうときに一番大事なのはドラグ値とファイトスタイルです.
ファイトスタイルには様々ありますからここでは言及しません.
ファイトスタイル,ドラグ値の話をすっ飛ばしている雑誌記事やインターネットのハウツー記事はとても多いです.
個人的にはドラグ値についても様々議論されるべきだろうし,ドラグを駆使するテクニックこそ一番重要かと思います.

で,そういう7kg〜10kgのドラグ値に耐えるPEラインの号数を考えると, 150mより浅場で釣りをするのであれば,PE3号〜4号にリーダー50Lb〜80Lbが一番バランスすると思っています.
3号と4号の間には超えられない壁みたいなものがあり,深場で使った時の疲労感が全然違います.
私は,大型が出る実績の高い場所では数釣りとはいえ4号以上,小型主体(〜6,7kg)でたまに良型が交じるポイントでは3号で使い分けをしています.
浅場(100m未満)の数釣りジグは150g〜200gを多用しますが,場合によっては300gほどまで用意が必要.
あとはコレがしゃくれるタックル.テクニックよりは道具立てがまず大事です.

ロッドについてはかなり嗜好性があるので,ここでは詳しく語るには長くなってしまうのでやめますが,個人的には少し固めのパキッとしつつも,少しだけティップが入るロッドが好みです.要は「自分がジグをキチンと操作でき,多彩な演出ができるロッド」が重要だと考えます.

PE3号でもドラグは10kg程度までは安全圏内でかけられます.私の常用は7kg〜8kgです.スピニングの場合は意図的に初期ドラグ5kg〜6kgに落としている時もあります.
繰り返しますが,号数が太くてもドラグ値が低ければなんの意味もないと思います.
究極的な話,常用ドラグ値を5kgでPE3号,4号使っている人はPE2号使っているのとほぼ同じです.
カンパチ,ヒラマサなどの根に走る(海底沿いに走る)魚や根に突っ込むハタ類などのジギングを語る場合,まずドラグ値やドラグの使い方に言及すべきです.
そこでまずシロウトかちょとデキる人か判断できます.

PE4号でぶち切られたよ!とかリーダー20号飛ばされた!とか話は聞きますが,ドラグはいくらぐらいかけてたんですか?と聞いても結構締めてたよ!とかアバウトに返してくる人が殆どです.ドラグ値はしっかり測って把握しておくことが重要だと思います. 

そんな感じで,前編は重要なこととタックルバランスについて書きました.
メタルジグとジャークなどのテクニックについての後編はまた後日.

でわ.



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