2018年2月9日金曜日

海底地形図と海中水温分布を重ねて

どうもです.

今日は,鹿児島の海の特異性を海底地形図と海中水温分布を重ねた図を示してから話していきたいと思います.

鹿児島県は周囲が0.1km以上の島が605個ある,日本で2番目に多く島を持つ県です.
そのうち,有人離島が26とこれも日本屈指の数値.

南北にまたがる海域は600kmにも及びます.

そんな鹿児島ですから,一口に鹿児島と言っても地域によって釣りモノやシーズン,釣れる水深まで変わってきます.

手っ取り早く,気象庁の海面水温分布
(出典:http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/data/db/kaikyo/daily/sst_HQ.html)
と海底地形図
(出典:http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/souran/main/kaiteichikeizu.pdf)
を組み合わせて,どの地域でどういう水温分布になっているのか?ということを示します.

季節が変われば多少は変わりますが,200mといった水深はそれほど季節の影響を受けるものではありません.100mまでは季節の温度変化によってドラスティックに水温は変化します.

※海中水温分布は今年の1月のものを使用しています

こちらが100mの水温分布と地形図をあわせたもの.

そして,こちらが200mの水温分布と地形図をあわせたものです.

この情報から色々なものが読み取れると思います.
黒潮本流海域では200mの水深は100mの水深より温かいんです.
で,黒潮の影響は受けるけれども本流は当たらない三島海域などの200mラインは15℃未満である.ということがわかります.

これにともなって,トカラの黒潮本流海域と鹿児島近隣離島海域では,同じ魚種でも全く釣れてくる水深が違ったりします.

私が釣ったことある魚で例を出すと,オオモンハタ.
オオモンハタは鹿児島近海では20mとか30m,深くても70mぐらいだと思いますが,ほぼ南限と思われる屋久島海域では120mで釣りました.
他にはハマダイ.ハマダイは鹿児島近海では120mぐらいから160mぐらいで釣れます.
トカラ海域に行けば200mは超えないとまず釣れませんし,深いところなら300m,400mぐらいにも居る魚です.
カンパチも近海離島では200m前後ぐらいまでがカンパチの限界水深のように思いますが,トカラでは270m,280mにもカンパチは居ます.

他にも色々言いたいことはあるのですが,あんまり言い過ぎるのも良くないので,こういうデータを見て,気付ける人が気づいてくれたらいいかなと思ってます.

いろんなデータを見ているとオモシロイですね!

でわ.

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