2017年11月29日水曜日

自分のPE3号システムの限界強度測定 【ラインシステム強度論】

どうもです.PE3号の限界強度を考えます.
PEの号数と強度やラインシステム,ドラグ設定などについて考えることを【ラインシステム強度論」としてシリーズ化化したいと思います.
最近,漫然と思ったことを記事にしすぎなので,ちょっと整理します.

タグもとりあえず作っておきます.

PE3号は私がカンパチ・マハタ狙いの場合のメインラインとして使用している号数です.
メインであるので,まずはじめにやります.

※このシリーズではラインシステムの強度をしっかりと把握して,釣りたい魚,その大きさ,自分のファイトスタイルと合わせて,適切なラインをチョイス出来るようになるということを目的としています.

PE3号というと人によって全然イメージが違うように思います.
大物思考の方からは,「細すぎる」と言われることもあります.
また,細糸思考の方からは「太すぎる」と言われることもあります.

個人的にはディープエリアに限りますが,40kg〜50kgぐらいまでの大物狙いには細さと強さが一番バランスしているところかなと思っています.
それ以上の魚はまだ間近に見ていないので,未知です.

ここで言う「細すぎる」と「太すぎる」に隠れる意味はぜんぜん違うと思ってます.

まず,「細すぎる」につていは,PE3号では十分な強度が出ないので,強度的な意味で細すぎるということだと思います.また,「太すぎる」では,ジギングの場合,ジグを操るためにはPE3号ではラインの水切り抵抗が大きすぎるという意味で太すぎる.ということだと思います.

ラインは細くすれば,食いは良くなりますが,魚は取りにくくなります.
これは絶対的な真理であると思います.これを否定する釣り人はたぶん居ないと思います.
もちろん,あるシチュエーションにおいてはラインが太いほうが細い方を「食い」でも凌駕すると思いますが,そういうシチュエーションは限られていると思います.

さて,前置きが長くなりましたが,PE3号と向き合うにあたり,以下の点を明らかにする必要があると思っています.

・PE3号を使ったシステムの正確な強度の把握.
・リールの味付けの測定

リールを含めたトータルセッティングについてはこのシリーズの中でさらに書いていくつもりなので,今回はPE3号のシステムの強度についてあれやこれや書いていきたいと思います.

ということで,ようやく本題です.

・PE3号の表記の強度

 PE3号というのは基本的には50ポンドクラスのラインになると思います.
メーカー表記でMAXLbが40〜50Lbぐらいのことが多いです.
シマノのEX8はPE3号で60Lbクラスになっていて,表記だけで言えば,最強に近いです.
私が見ているメーカーの中でPE3号で一番弱い表記のもの(40Lb)から,一番高いもの(60Lb)と20Lbも開きがあることから,ただ単純にPE3号というだけでなく,PEラインの銘柄によって大きく強度が変わるということはまず認識したほうが良いと思います.
しかし,原糸が同じでも撚り方でこんなに強度が違うもんなんですね?と思ってしまいます.一説にはPEの号数には標準規定がなく,各メーカーバラバラにやっているので,Lb表記が号数の割に強いものは太いだけだ.という方がいらっしゃいますが,昔はそういうこともあったと思いますが,最近は同じ太さでLb表記の違うものが多々あるように思います.
すべてのラインをテストしたわけではないので,なんとも言えません.

表記の強度は表記の強度として頭に入れておくことは大事ですが,この記事では実際に自分のシステムの強度を測定して把握しておくことの重要性を訴えたいです.

・PE3号のシステム強度測定

ここからが本題です.
製品に書かれている表記の強度はあくまで表記の強度です.
ポンドクラスの表記では,その強さまでで100%破断することを「しか」保証していません.
国内で販売されている多くの製品がポンドクラスラインだと思います.
なので,MAX50Lb(約22.7kg)と書かれてあれば,22.7kgまでに切れさえすればOKだということです.なので,本当の強度がたとえ10kgでも50Lbと書けてしまいます.(そこまで劣悪な製品は稀ですが)

なので,最低の強度というのはどこのメーカーも保証していません.

DUELがアベレージ強度というのを出していますが,この算出方法をメーカーに問い合わせたところ,明確にこのアベレージ強度が何であるのか?という回答はいただけませんでした.なら書くなよ!と思った次第です.これもなんの評価にも値しません.

ということで,結局,本当のPEラインの強度がいくらなのか?知る人は限りなくゼロであると思います.

で,ここでは,PE3号システムの強度を実測してみたいと思います.
システムというのは要はPE3号+リーダーのことだと思って下さい.
PE3号にリーダーを結束したシステムの強度がいくらか?ということになります.
実際に自分のシステムで測ったことある人は殆ど居ないと思います.

ということで,測り方を説明します.
まずは自分のラインシステムを作ります.

私の場合はPRノットで結束しています.
PE側をラインブレイカーに巻きつけ,そして,リーダー側をスケールに結びつけます.

できるだけ水中の強度に近づけたいので,風呂に水を張ってこの中で引っ張ります.

スケールの目盛りを見ながら切れる荷重を読み取ります.

というステップで測定します.

※ノットが滑る場合,水の中でやったほうが強度が上がりますが,完璧なノットが組めていれば,水中でやってもやらなくてもほとんど強度は変わりません!ので,水の中でやるのがめんどくさい人は空気中でやってもOKだと思います!あくまで今回は理想的に海の中と近づけるために水中試験をやりました.

今回はジギングで使用しているメインのライン,サンラインのPEジガーULTの3号,結束はPRノット,リーダーはよつあみのFCアブソーバー50Lbで測定しました.
ラインは新品で巻いてから3ヶ月経ったものをリールから少し切り取って使っていますので,新品ではありません.

※ノットの方法や出来,メインラインの銘柄で大きく強度は変わると思いますので,これはあくまで,私のシステムの強度であるとご理解ください.

とりあえず3回測定した結果を示します.

・16.2kg
・15.8kg
・16.3kg

ということで,平均約16.1kgとなりました.
今回は時間の都合上,3回しか測定していませんが,これまで,いつも,使い終わった後のシステムなどすべて計測していて,一番低いときで12.5kgというのが1回ありました(おそらくノットのミスが原因だと思います).今回はわりと丁寧にノットを組んだので,3回の平均が16kgを超えてきましたが,これまでシステム強度を測定してきた経験から平均すると平均で15kgぐらいが私のPE3号システムの限界値であると今のところ結論づけています.
PRノットについては100%強度を出すバージョンではなく,少しだけ強度をおとしたバージョンにしてあります.そうでないと非常に高い確率で根掛かりしたときに高切れします・・・.

ちなみに,これまで測定してきたMAX値は19.2kgです.しかし,19kg台が出たのはこれっきりで,17kg台,18kg台はよく出ます.
しかし,上だけみていると足元を掬われます.重要なのは自分のラインシステムを如何に安定させるか,また,どれだけマージンがあるのか正確に把握することだと思います.
最低強度に着目するとPRノットに変えてから1度12.5kgが出たというだけで,使い終わったシステムの強度を測定するとほとんどが14kg台〜16kg台.なので,12kgは超安全圏,14kgは安全圏と判断しています.

※これらは1日使い終わったシステムを破棄する前に破断試験しているものです.
※1日使うと,少し劣化して下がるのだと思います.
※今回測定で16kgほどになりましたが,これは1日使う前の値です.

最近は使う前の強度測定をほとんどしていなかったので,1日使って強度が1kg〜2kgほど落ちるのかはまだ結論するにははやいと思います.(劣化はすると思いますが)

ちなみにですが,自分で改良したFGノットを昔は使っていて,そちらで測定すると,12kg台が関の山で13kg台が出ることはほとんど無く,11kg台で破断することも多かったです.FGノットはPRと比較すると,80%ほどしか強度が出ないので,だいたいそれらしい値になっていると思います.

大物を捕ることを念頭に置いた場合,自分のラインシステム(リールのドラグまで含めた)を正確に把握しておくことが,大きなアドバンテージになったりすると思いますので,まずは,自分のシステム強度を測定してみることをおすすめします.

ということで,今回は自分のPE3号システムの強度について書いてみました.
また,他の機会に他の号数や他のメーカーのラインでもやってみたいとおもいます.

限界が15kgだから15kgドラグを入れられるという話ではないので,リールのドラグセッティングを含めた話はまたこのラインシステム強度論の中で書いていけたらいいなと思います.

また,この記事を見て,めんどくさいけど,自分のシステムでも測ってみた!という人がいらっしゃれば,PEラインの銘柄,ノットの方法,リーダーの銘柄と測定結果をコメント欄,メールで送っていただければ勉強になります.

このシリーズでは更にリールのドラグ性能などについて言及していきます.

でわ.

最後に,ドラグチェッカーで測るという方法もありますが,誤差が大きいので,オススメはしません・・・.またPE3号ならメーター軽く振り切ります.
17.8kgで破断(フロロリーダーの結び目を適当にしていたら結び目からはち切れました)したときの,50Lbのフロロラインにつけていたドラグチェッカーがこれです.

完全に振り切ってます.
15kgのドラグチェッカー振り切るぐらいは強度を出せるようになっていたほうが良いと思います.




---スポンサーリンク---

---スポンサーリンク---


4 件のコメント:

  1. 以前ラインシステムの件でコメントさせていただいた者です。

    DUELにAVE強度について問い合わせなさったんですね(笑)

    コメントでお伝えしたとおり私はDUELのハードコアX8を使用しています。
    その際「AVE強度を表記しているから使用している」とコメントしましたが、別にAVE強度を妄信しているわけではなく、AVEすら表示しない釣り具メーカーには金を払いたくないという考えからです。
    *ちなみにリーダーもAVE表記してあるシマノのオシアリーダーを使っています。

    私もメーカー公表の数値は目安程度としか思っていませんよ。
    だってそもそも数値が日本ではポンドクラス表記ですからね、おっしゃるとおりなんの保証にもなりません。
    ポンドテスト表記の製品ってみたことないのですが日本に存在するのでしょうか?

    今回の記事で「自分のラインシステムの強度を測ったことのある人はほとんどいない」と書かれていますが、私は釣りを考える上でラインシステムの強度試験は必須だと考え誰に言われるでもなく自分で同じような方法でやっていますよ。

    特にシーズンオフ中はラインシステムを作っては強度試験をし、条件を変えてみたり、切断部位をノートに張って集めたりしています。

    なんで皆さんはやらないんでしょうね?
    ラインブレイクされて「あぁ、切れちゃった」で終わらせている方が結構いらっしゃいますが、釣り辞めたほうがいいレベルだと本気で思います。
    *魚にも環境にも害悪でしかない

    ちなみに、私はPRノットは使用せず、FGノットを採用しています。
    強度はPE3号ハードコアX8+50lbオシアリーダーで平均18~19㎏、最低でも17㎏。
    ただし新品を使用しているので劣化を考慮するとほぼfivefortyさんと同じくらいでしょうか、まぁ私はFGノットでこの値ですが。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます.
      DuelにAVEについて問い合わせたのはもう随分前の話で,ブログもやる前の話です.AVE強度が何なのか気になったので問い合わせましたが,本文にもありますように,どのように測定して,どのように算出するのか教えてもらえませんでした.したがって,個人的にはほぼ意味のない値と結論しました.
      製品については各個人,色んな考え方があって良いと思いますし,大吉さんと私で考えが異なることは別の人間なので,あたり前のことだと思います.
      私は表記がどうこうよりも伸度や感度,水中抵抗などで自分のスタイルのジギングがやりやすいラインを選んでいます.強度を気にして買う,表記を気にして買うということはしていません.

      ポンドテスト表記のPEラインですが,最近はめっぽう減りましたね・・・.昔はもっとあった気がします.今でも売ってる物の中で例を上げるとサンヨーナイロン(アプロード)のX-tuneとかでしょうか?モノフィラとPEの混合なので純粋PEではありませんが,表記はTESTと書かれていますので,ポンドテスト表記だと思います.一応,存在はしていますので,すべての製品がポンドクラス表記であるという記載は避けた次第です.

      また強度を測る人は「ほとんど居ない」とかいているだけで,全く居ないとは書いていません.
      システムについて私以上に考えていらっしゃる方はいらっしゃるとは思います.

      みなさんが,強度を測ったりしないのは,測ることをどこの雑誌もメーカーも推奨していないから,メーカー表記を信用しているから,測るのがめんどくさいから,そもそもラインの限界値付近でやり取りするような大きな魚が釣れないからだと思います.

      よくドラグ設定値は表記の1/3までというようなことも書かれているのをみますし,その程度にしておけば切れないだろうと思われているのかもしれません.

      強度を測る人(私)になんででしょう?と聞くよりも,測らない人になんででしょう?と聞くほうがはやいし,確実だと思います.

      色々な意見はあるでしょうが,個人的にこの記事では本文中にも書いています通り,「この記事では実際に自分のシステムの強度を測定して把握しておくことの重要性を訴えたいです.」という趣旨をご理解いただければと思います.
      私は別に自分のシステム強度を測らない人をダメだとは思いません.
      ドラグ設定値も測らない人は多いですし.

      ハードコアX8は以前使ったことがありますが,FGノットでその強度は素晴らしいですね!
      ノットが上手なんだと思います.私ではその強度は出せないと思います.

      削除
  2. ライン選択において、感度や伸度、水中抵抗まで考慮されているのですね。
    私はそこまでの域に達していないので、自分が必要とするライン強度を出せて、コストパフォーマンスに優れた物を、ということでハードコアを使ってきました。
    まぁ、他を余り使ったことがないのでわかりませんが、今まで何度となく強度テストをしてきてほぼ変わらない結果を出せているのでこれからも使い続けると思います。
    (とはいえ、感度云々についてはちょっと気になるところではあるので試験的に採用して見たいとも思います)

    巷でよく聞く『ドラグ設定はライン強度の1/3』ですが、確かにガイド抵抗やラインの劣化、合わせ時の瞬間的な負荷、魚の急激な走り等様々な要因を考慮しての事でしょうが、実際はどうなんでしょう。

    私のドラグ設定は実測値を考慮して行っています。fivefourtyさんの考え方はとても参考になるのでそこら辺のドラグに関する記事を書いていただけるととても嬉しいです。

    返信削除
    返信
    1. こんにちわ.
      個人的には深いところや潮の速いところでジギングすることが多いので,伸度や水きり抵抗の違いはかなり大きいと思います.8本撚りは4本撚りより伸びやすく感度は悪いです.伸度2倍近くあります.また撚り方でもかなり変わってくると思います.高感度ではないから悪い.ということではないと思いますが,自分のジギングスタイルを体現できるかどうかは竿と同じぐらいラインの伸度,水切り抵抗が果たす役割は大きいと思います.

      ドラグに関してはちゃんと書こうと思うと難しいと思っていますが,今,色々データをとっているので,何回かに分けて書いていければいいなと思います.

      今のところ暫定的ですが,個人的には滑り出しドラグ値はライン強度から2kg〜4kgマイナスぐらいまでは掛けれれると思ってます.

      削除