2017年11月3日金曜日

ライトな釣りは人を駄目にもするし,上達させたりもする

まだ更新していない前回の釣り(オフショアジギング)で近海での釣行だったこともあり,結構ライトなタックルを持っていたんです.もちろん,いつものタックルも持っていきました.



ライトなタックル(カヤック標準タックル)
PE2号にリーダー10号をセット.

いつものタックル
PE3号にリーダー14号をセット.

攻める水深は30m〜130mほど.

いつもはカヤックと船からなので,直接的に同一条件で釣り比べることはしないので,なかなかその細かい違いについてを体感できていないなと思っていました.

今回,それで久しぶりに2号タックルを持っていってどれぐらい使用感が違うのか?
ということを試してみました.

前々から分かってたとことですが,2号から3号にすると引き重り感は倍増,水流感度はバカ落ち・・・,使えるジグのウェイト範囲も狭くなる・・・.
結果,2号をめちゃくちゃ使っていると,3号に変えた時に感覚がボケます.

なるほどなぁと思った次第です.

ただここで,タイトルにもあるとおりなのですが,ライトばっかり使ってるとある意味で腕が鈍ります・・・.
ライトタックルの感覚,感度に慣れてしまうと,正直太いタックルでやる気がなくなってくるんです.(特に私みたいなおっさんは・・・)

例えるならPE2号でのジギングはドピーカンの快晴のなか周りを見渡してる感じ,なのに対して,PE3号だとどんより曇りで霧がかって周りが10mぐらいしか見えない・・・そんな感じです.

ライトタックルは魚の食いもいいし,ジグの動きもいいです.
ただ,大きい魚が一発来た時だけは魚に有利になってしまいます.つまり,切られる可能性が上がるということです.

PE2号でどれだけの魚が釣れるか?と言われると,シチュエーション,かけた水深と実際の水深,ラインの角度,魚種,その魚のポテンシャル,アングラーのポテンシャル等々様々な要素に影響を受けて決まることなので,一概には言えません.
私の使っているシステムで「実測した」結果についてはまたいつかのブログで記事にしたいと思います.

で,結局,ライトタックル,それはそれでアリで面白いのですが,それなりの魚を狙う,あるいはそれなりの魚が居る海域ではあまり使わない方が良いなというのが個人的な感想です.

他には,水深100mでも50g,あるいはもっと軽くてもで楽勝!みたいな人を見かけますが,前提条件となるような潮流やラインの太さ,ジグの形状などが書かれていないと非常に残念な気持ちになります.2ノットの二枚潮,PE3号を使用して水深100mで50gで十分釣りが成立できるよ!と言われたら本当に尊敬しますが,PE1号〜1.5号に潮流は素直な0.5ノット未満の潮,それで水深100mで50gで十分!と言われても,そりゃそうでしょ?当たり前なんだけどなぁとしかならないわけです.それなら30gでも十分いけますよ?って感じです.でもそういう釣りが面白いかどうかは人それぞれかなと.人によっては0.3号とか0.6号とかを10kgクラスのハタ類がいる海域でさらにはそのハタ類を狙うのに使うようで,さすがにそれは・・・ちょっと無謀なんじゃないかなぁと思います.相手の力量とこちらがかけられる負荷の関係から魚を捕れるビジョンがあるなら是非教えてほしいものです.

そういう釣り(極端にライトな釣り)は他の人がやっていない釣りでマニアックな釣りであると勘違いしている人も居ます.ライトな方へ振ったマニアックな釣りは個人的にはあんまり好きではありません.その状況で想定より大きい魚がかかったらどうするのでしょうか?
そのようなとんちんかんにライトな釣りをやっている人が他の釣りでは太糸を推奨していたりするので噴飯ものです.
アイデンティティーが無いというかなんというか・・・.言ってることとやってること,場所が変われば変わってもいいですが,スピリッツは同じであってほしいものです.

なので,太糸,デカイ仕掛けが好きな私としては,水深20mでPE3号〜4号,300gでもこんな魚釣れました!のほうがよっぽどマニアックな釣りだと思いますし,ジグで食わせの動きが出来ているんだなと思います.

で,結果,個人的な感想ですが,

やっぱりどんな釣りでも太糸を使う強い釣りをする人のほうが精神的にエキスパートだなと個人的には思ってます.


タックルの強度を落とすことで得られる感度と失う人間感度があるので,そういう意味では釣り人をダメにすると思ってます.

ただ,初心者の方にはライトタックルはオススメです.

上に書いたことはある程度釣りが分かっている人,大きい魚を釣ることがかけることも難しいし,捕ることも難しいということが分かっている人の話です.

いきなり初心者の方が50m程度の水深で300gをシャクるというのは現実出来ではないと思ってます.
アベレージの魚が小さい場合にはライトタックルでまず魚の食ってくるアクションや魚とのやりとりを覚えるということが一番上達の近道かなと思います.
魚を釣らなければ,上がる腕もあがりませんから・・・.

ということで,今回は極端な話を書いてみましたが,やっぱり自分は太い糸で,どんな魚もかけていけるようになりたいなと改めて思った次第です.


また,これはあくまで私個人の考え方なので,強要するものではありません,そういう風に思っている人もいるのね?ぐらいに思っていただければ幸いです.

それでは.



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6 件のコメント:

  1. こんにちは
    カヤックだとドラグをそこそこにしておかないと
    5kgあたりの青物でもバランス崩しそうになって怖いです。
    カヤック始めた頃に、磯の感覚でドラグ締めてて危ない目にあいました。
    根がかりの時も大変ですし、2号あたりが上限ですかね。

    写真のロッド、きれいに曲がっていますがどこのロッドですか?
    よろしければ教えてください。

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    1. コメントありがとうございます.

      私の私見ですが,写真のような手元まで曲がる竿であれば,ドラグは5kg〜7kgぐらい入れられると思います.乗ってるカヤックの安定性や自身のバランス感覚にもよると思いますが・・・.
      私はカヤック釣りならドラグは基本5kg入れてます.根物をやるときに6kg〜7kgほどです.ドラグを出されてバランスを崩しそうになったことはありません.
      唯一長物ロッド,ヒラマサをトップでかけた時に若干振り回されましたが,危ないとは思いませんでした.
      PEはおっしゃる通り,2号ぐらいまでが適正だと思いますが,上級者は2.5号ぐらいまで使っても問題なくやりとりされるかと思います.

      硬い長い竿をカヤックで使って,バーチカルの釣りを展開すると,おっしゃるとおり,入れられるドラグ値は低くなると思います.

      写真のロッドはゼナックのフォキーとウイッピーの2番です.
      写真で4.5kgの重りを吊り下げてます.
      https://kimamanitsuri.blogspot.jp/2014/09/zenaq-fokeeto-whippy-fs63-2whippy.html
      こちらにインプレがあります.もしよろしければご覧ください!

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  2. おお、そう言えばこのサイトを訪問させてもらったきっかけは
    ウィッピーで検索したことでした!
    おかげさまで今ではスピニングのメインロッドです。
    ちなみにベイトはタカミテクノスのMOZを使っています。

    歳取ってからはロッドの機能、性能より
    きれいに曲がってくれることを重視するようになりました。
    掛けてから楽しむが自分のスタイルになりつつあります。

    もうちょっとドラグ掛けてみます。

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    返信
    1. おわかりかとは思いますが,念のため.
      私の場合は一応カヤックからでも10kgクラスまで想定した道具立てにしているので,上に書いたようなドラグ値になってますが,狙いのサイズやハリによっては過度なドラグ設定は身切れ,バレのもとなのでお気をつけ下さい.

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  3. いつも楽しく拝見させていただいております。

    質問なのですが、fivefortyさんはカヤクフィッシングではPE2号を使用されているとのことで、ドラグは基本5kg、根物で6kg〜7kgほどというのはやはりPEの2号での話ですよね?

    私はコストパフォーマンスとAve(㎏)を公表している点から、DUELのハードコアX8を普段から使用しているのですが、Pe2号のAve(㎏)が13.5㎏となっており

    13.5㎏*0.3=約4㎏前後

    のドラグ設定して釣行に挑んでいます。

    fivefortyさんが普段使用されているPEラインはどちらのものになりますか?

    また、ドラグ設定に関しての計算やドラグに関する考え方等もご教授願いたいです!

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    1. コメントありがとうございます.
      カヤックでは中深海をやるとき以外はジギングは2号でやっています.
      MAXで7kgぐらいまで入れるのはPE2号の話です.
      ちょっと言葉がたりなかったのですが,基本5kg,根もの狙いで6kg〜7kgというのは10kgオーバーを想定した設定で,根ズレリスクの少ない場所や5kgぐらいの魚を狙ってるときは最小で3kgぐらいまでドラグを落としていると思います.基本が5kgという感じです.

      ドラグの設定をどれぐらいにするか?という基準としては,PEラインの強度を基準にするのではなく,
      ・狙っている魚の魚種やサイズ
      ・地形
      ・水深や潮流
      これらによって決定されるもので,かけたいドラグのMAX値をかけれるだけのラインを使用していればよいのかなと思っています.

      なので,あくまで捕りたい魚を十分に釣りあげられると自分が考えるラインの太さを使えばいいのかなと思ってます.もちろん,太ければ太いだけ余裕はあるので余裕があるほうがブレイクはされにくいですが,きついテンションがかかった状態で根にすられば正直何号でも変わらないので,むやみに太くする意味は無いと思ってます.根ズレに関してはPEを太くするより,リーダーを太くするほうがいいんじゃないかと思ってます.

      で,話がそれたのですが,私がジギングで普段しようしているラインはサンラインPEジガーULTの4本撚りになります.個人的には信頼できるラインですが,糸鳴りが激しかったり,感度が良すぎたり,嫌いな人は多いと思います.自分にあったラインならなんでもいいと思います.

      また,個人的にメーカーの強度公表値はあまりアテにならないと思っています.
      というのはあくまでMAXやAVEであって,自分のシステムで何kgの強度があるか?という数値ではないからです.
      ラインシステムは結ぶ人の腕やノットの種類,ラインの劣化具合,使うラインなどによって変動するので,私は自分のノットで自分の使用ラインで何kgの強度があるのか?ということを事前に測ってます.測った上で,あとはリールのドラグ性能や味付けを正確に把握して,かけられる最大のドラグ設定値を割り出しておきます.それ以下の設定なら理論的には(よっぽ劣化やキズがない限り)切れることはないので,安心してやり取りが出来ますし,いざという時に限界までドラグを入れることが出来ます.
      まぁ,そんなややこしいことをしなくても経験上,メーカー公表値(MAX)の半値ぐらいまではドラグを入れても問題ないと思います(笑.

      現在,そのあたりのことは記事にしている途中です.今月中には出せると思うので,その際にまた色々聞いていただければと思います.

      ちょっと逸れた回答になっているかもしれませんが,またよろしくお願いします.

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