2016年10月5日水曜日

日本記録のアカメが再捕された話・リリースは無駄ではない

どうもです.
※かごしま水族館にて撮影※

アカメ

ショアからルアー釣りをする人なら一度は聞いたことがある名前だと思います.
捕獲記録は南は屋久島・種子島から,北は静岡,神奈川までと比較的幅広い地域に分布しているようですが・・・.実際は宮崎・高知からの捕獲がダントツで多く,他の地域では半ば幻的な魚になっております.

また,アカメは絶滅危惧種に指定されているため宮崎県では捕獲が禁止されています.
高知県では釣り人の努力?により今のところは釣りができるようです.

鹿児島でも実は釣れるポイントはあるのですが,このあたりはそっとしておいたほうが良いと思います.

で,タイトルの話です.

日本記録のアカメが再補されたのです.
日本記録とは言え,オールタックル部門ではなく,30ポンドラインクラスの記録となります.
ちなみにオールタックル部門の記録は現在HPで確認すると,33.9キロとなっていますが,ネット上では39キロのアカメも上がっているとニュースがあります.

今回の採捕されたアカメは33.2kg.これでも立派ですね.
なんと一回釣り上げられてからリリースの19日後に再補されているのです.


さらに,この記事中にはありませんが,このアカメ,つい先月の9月2日にも再補されているのです.

よく昔は一回釣れた魚は一ヶ月ぐらい何も食わないとかいうウンチクが広まっていましたが,再補記録を見るとそんなこともないんだよなぁと思います.

こういうニュースを見るとリリースの大切さについて考えさせられます.
この再補されたアカメもまたタグアンドリリースされているようなので,誰か釣れるかもしれないわけですから.

さらには3回捕獲されたアカメなんてのも最近居ました.

こちらもメーターオーバーのアカメです.


こうしたニュースから思うことは


リリースは無駄ではない

リリースしたってどうせ死ぬよ・・・っていう方もいらっしゃいます.魚や釣り上げるときのダメージによってはそういうこともあると思います.が,丁寧なリリースをすればこのような大型の個体でも生き延び,餌を再び食べるようになるんだなということがわかると思います.釣り人は誰だって自分が釣りたいと深層心理では思っていると思いますが,自分が釣れたらその幸せをまた他の誰かに繋いで行くことも大事なのかなと思いました.
また,記事を見ると,朝まで専用の装置で活かしておいて,計測後,リリースしたようなことも書いてあり,リリースを前提とするのであれば入念な準備が必要であると思いました.

アカメってやっぱり個体数が少ない?

なんども同じ魚が採捕されるということは・・・・仮設として個体数が少ないのでは?という説が立てられます.いーっぱい同じような魚が居る場合,ある特定の魚がルアーに食いつく確率は低くなります.単純な話100匹アカメが居たとして,ルアーに食いつくのはそのうちの1匹なわけで,相当単純ですが,ある特定のアカメが釣れる確率は1/100となります.これがリリースされて生きのび100匹の群れに戻ったとすると,もう一度釣れる確率も1/100 となり,なかなか再補が難しいということになります.
が,たとえばアカメが2匹しかいなかったらどうでしょう?なかなか釣れなくなるかもしれませんが,採捕されたときに同じアカメである確率は1/2とぐっと確率が上がります.
今回は立て続けに2度の再補!3度の再補!という記事が出ていますので,海の中はこのように大型アカメは少ない状況なのでは?と推察できます.やはり・・・そこらじゅうにうようよ居るっていう話ではないのだろうなと.

リリースは是か非か?

キャッチ&イート派とキャッチ&リリース派は相容れない存在でしょうか?
私はそうは思いません.歩み寄る姿勢が大事だと思います.
私の中で釣りの根本はキャッチ&イートです.
極端な話,「食べないのであれば釣り竿を置いてもいい」そう思ってます.
それが魚の命に対する礼儀なのかなと.
これはリリースしたからといって生存率が100%ではないのだろうし,魚の口にハリをひっかけて遊んで,じゃあバイバイみたいなそれってある種の虐待では?という話です.ということで,魚を大事にしたいなら究極的には釣りをしないほうがいいんじゃないか?と.そういうことです.
でもまぁ,これは究極的な話でそうも言ってられないのが釣り人であると思います.
釣りはやっぱり楽しいです.なので,最近はリリースに対して勉強させていただいているところです.
オフショアの再補記録も先日沖縄でリリースされたスジアラの採捕記録があったり,ちゃんとリリースすれば生き残る可能性がかなり高い種は多いんだなというのが最近感じているところです.ちゃんとしたリリースの仕方を勉強して広めていく.これも大事なんだと思います.食べる分はキャッチ.気分が満足したらその日は竿を置く.もし竿を置けないのであればちゃんとリリースすることを考えて釣りをする.そんな方向性を今は目指しています.

でわ.


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