2016年12月19日月曜日

カンパチ20kgオーバー,明日丸でトカラジギング

どうもです.
12月上旬,週末を利用して屋久島の明日丸さんにお世話になり,トカラ海域へジギングへ行ってきました.

21時頃にはみなさん集合されていました.
はじめましてな方もよろしくお願いしますということで,フェリーとしまでトカラの玄関口である口之島を目指します.


土曜の早朝,明日丸と合流します.
林船長,お久しぶりです.
4月以来なのになぜかそんなに経っている気もしないものですね.


この日の海況は少々時化.ですが,この季節にしては随分とマシなほうです.
沖ではうねりが入ってまともにノットなど組めない恐れがありますので,ある程度港でシステム整えて出航.



1時間半ほど揺られて最初のポイントへ到着しました.160mライン.
ここのポイントはかなり実績の高いポイントらしいのですが,薄い反応.
とりあえず潮を見るために流してみて当たらず.
潮向きが分かれば少し広範囲に反応を探します.
潮は少しタルいのですが,ゼロではないというような状況.
いつもはかなり反応を出しているポイントだけに今日は厳しくなることが予想されました.

数流し後,林船長がニッコリしながら,「ヤバイ(渋い)ですね!」と一言.
私としては渋いのが日常なので,まったく構わないのですが,船長としては気が気じゃないと思います.

とりあえず流してみますが,アタリません.
好ポイントなのですが,この状況で粘っても仕方がないので捨て移動.

次のポイントでは幾分かマシな反応を見ることが出来ましたが,食ってこず.
魚は居そうな気配はムンムンします.食わせきれていないだけなんだと思います.

数流しして見切り,移動.

トカラ海域は複雑な黒潮の流れを受けて,数マイル移動しただけでまったく潮向きや速度が変わります.
一日として同じ潮がない海域で釣果をあげようと思うと,見切りの決断と読み,ランガンが大事なのかなと思いました.

移動先でも食わないので移動.
ここでも反応はありますが,食わず!

次に小移動.
っとここで本日初のアタリが私に.
しかし,魚は小さい.そして狙いの魚ではない.
正体はモンガラでした.何モンガラか不明ですが,深いところのボトムに貯まるモンガラ居ますよね.

ここの時点で既にときは11時前後,本当は朝の干潮前の時間が一番潮が行く予想で一番いいポイントに入ったのですが,なかなか想像通り上手くいくものではないですね.だがしかし,これがあるから釣りがいつまでも面白いんだと思っています.

午後に向けて大きく移動します.
12月というのにトカラ海域の水温は25度前後.今年の高水温を引きずっている感じ.
ここまでずっと180m〜140mぐらいを打ってきましたが,午後は少し深いところをやってみることに.

水深は〜250m前後.

ここのポイントでは流れの速さはそうでもないですが,食う潮ですよ〜とアナウンス.
一流し目から同船の方にヒットがあり,4−5kgのヒレナガが上がりました.

次の流し,私にもようやくアタリ.フォール中の着底直前にバイトでした.
ラッキーくじみたいなもんですね.
なんだか微妙な引きのすえ上がってきたのはハマダイ!(オナガ.
これはこれで,嬉しい魚です.ちょうど食べごろサイズ6kgほど.


数流し後,
今度は下から20mぐらいしゃくり上げたあとのフォールでのヒット.
軽く突っ込むところがカンパチに似ている・・・・メダイ(5kgでした.


個人的には何が釣れても比較的には嬉しいので,こいつも嬉しいターゲットです.
メダイ,ニュルニュルさへ目をつぶれば美味しい魚ですからね.

さらに流しの筋を変えて流すと船中でダブルヒット.
ようやく私にも大きくはありませんがカンパチが釣れてくれました,7kg.


その日に食ってくるパターンというのは1通りではないと思っていますが,短い追わせとじっくり食わせのコンビネーションはカンパチ釣りでは非常に有用なことが多いように思います.

という調子で,ちょうどプチ時合とその日のパターンが見え始めたところで,近くのポイントを回り終え,アタリも遠のいたタイミングで一度深場を覗きに.水深は300mオーバー.トカラの300mオーバーにジグを落としたい気持ちもありましたが,反応が全く無いのでスルー.300mにジグを落とすということはジグの上げ下げだけでもかなり時間を消費しますので,落とすなら食うだろう反応に落としたいところです.
いつか,トカラ海域300mオーバーのみ打つみたいなマニアックなジギングもしてみたいですね.

時刻は15時過ぎ,本日のラストポイントへ船を向けます.

最後のポイントへ到着してみて,魚探を見ていると,ベイトが追い立てられてて●になっていました.間違いなく今日一の反応.
こういう反応のときは基本的には食ってきやすいので半分は目立つことが大事.もう一つは食わせの間が大事だと思います.

1流し目は●の反応から少し外して潮を見て,2流し目が勝負.

●な反応ではない場所で小さめのハマダイを追加.


そしていよいよ●の反応に船を入れます.
早めに着底された隣の方の竿が入った瞬間にカンパチ!と確信する引き.
その3秒後ぐらいに私にもアタリ!
ファーストランが止まって,巻きに入った瞬間,今までの魚より大きい魚だと確信しました.

隣の方はスプリットリングが飛んでさようなら.

このポイントは200mから1段階あがったカケアガリが180m,そこから少し踊り場があって,トップが160mまで上がるポイント.魚の反応は180mの踊り場.かけてファーストランを止めた状態で糸が170m出ていました.
上でかけていればゆっくりドラグを出してやり取りすることもできるのですが,そうはやっていられない地形.
前回,四国の六の瀬でブレイクされた経験から,ここでかけたら魚を止めると決めていました.止めるといっても目一杯までドラグをあげるということですが.ロックはしません.
160mを常に切ってファイトしたかったので,最初の走りが止まったら,レバードラグをFULLまで持っていき,ローギアに切り替えてファイトしました.FULL状態のドラグでも10mほど引きずり出され,10mだしては12m巻き,5m出しては6m巻きと少しずつ間を詰めていきます.ローギアでもたまに巻くのが重い・・・と思うほどの引きに若干ドキドキしました.
なんとか攻防を制し,160mを切れたのでホッとし,ドラグをストライクに戻します.
あとは身切れをしなければ上がってくるはず.
身切れ防止のため,魚が上がってくるにつれ,徐々に竿をクッションとして使うためにストレートポンピングからナナメに起こした状態へ,そしてドラグもゆるくします.かといってサメもいるかもしれませんので,巻くスピードはそれほど緩めません.

私のヒットのあとにさらに2名の方がヒットされていて,それらの魚はは既に船に上がっています.
この状態で残り70mほど.

あとは無理のない程度にはやくあげるだけです.
無事水面に浮いた個体は船長がぱっと見で15kgを超えている.
と判断できるカンパチ.



後の正確な計測で21.5kgのカンパチでした.
ファイトタイムは測っていませんが,おそらく15分ほどだと思います.
ドラグ値としては,170mラインが出た状態のFULLで10kg〜11kgほどであったと思います.

林船長と固い握手のあと,写真を撮ってもらい,時合を逃してはいけないので,興奮ソコソコに次の流しへ.

次の流しでは船中全員の竿が入ります!
バラシもありましたが,カンパチ,カンパチ,ヤガラ,ヤガラと謎のコンビネーション.
私もカンパチを追加しましたこれは4kgぐらい.

次の流しも船中だれかの竿が入ります.

3流しほどの短い時合でしたが,今日一の時合でした.

さらに周辺ポイントを回ってもらい,ハチビキのラッシュでこの日の釣行は終了.

口之島の宿でシャワーを浴び,みんなでご飯を食べながら釣りについて語らいます.
この時間も泊りがけ遠征の醍醐味ですね.

日曜日の予報がかなり厳しいので,夜が明けてから一旦出港してみてからどうするか判断するということに.
※凪の予想であれば,午前中だけですが,早めに出港して,近隣の曽根を打つ計画でした.



結局翌日は波が高く,幾つかのポイントは諦めましたが,口之島近海で竿をだせました.
短い時間でしたが,私にはカンパチ(ネリゴ)とアカタマガシラが釣れました.

アカタマガシラは美味いです!外道ですが,嬉しく頂きます.
2日目はかなり地形の荒いポイントを攻めていたので,終始4号にジグは600gでしたが,200m〜220mという水深の4号で釣りも潮次第では可能である感触を得ました.4号ですと,ドラグが15kgぐらいはかけられますので,かなり心強いです.まぁ,アキュレートは目一杯にあげても14kgぐらいかかかりませんが・・・・.

今回,島からフェリーで帰るのがはじめてなので,片付けの時間にどれぐらい取られるか不明であるため,ちょっと早めに口之島へもどって片付けをし,フェリーを待ちます.

明日丸と林船長を盗撮.

待っている間に宿のお弁当をみんなで食べます.

フェリーが到着.

林船長とはここでお別れです.

フェリーとしまは鹿児島へ.

途中起きたらちょうど口永良部島と屋久島の間を通るところでなんか得しました.

こちらが口永良部島


こちらが屋久島


フェリーの到着が遅れて,鹿児島へは夜の20時過ぎの入港でした.
荷物を受け取り,解散!

たまたまかもしれませんが,よい魚が釣れてくれました.
去年はカヤックから10kgオーバーのマダイを釣ったり,プレジャーで10kgオーバーもブリを釣ったりしてましたが,今年はぱっとしないなぁと思っていた中,ちょっと早いクリスマスプレゼントでした.

本当にこれはたまたまのタイミングなんですが,もう大きい魚だけを狙うのは辞めようと思っていました.
というのも魚は等しく平等に扱うべきだろうと思っており,3kgのカンパチだろうが30kgのカンパチだろうが,外道だろうが,釣れたら等しく嬉しく思いたいと.そう最近は思っていたところでした.
もし,小さい魚を釣りたくないのに掛けてしまった場合,それは魚が悪いのではなく,自分が悪いのだと思っています.
宗教的なことは全く信じないのですが,これまでの経験上,何故か,釣ろう釣ろうと思っているうちは釣れないものなので.
今回は魚釣りを楽しむ気持ちが竿先に出ていたのだろうか?とも思いました.

林船長,今回一緒に釣行してくださった皆様,そして何より自分のジグに食いついてくれた魚たちに感謝したいと思います.
ありがとうございました.

カンパチについては70kg,80kgにまでなる魚です.
そういう魚からすると,今回の私のはまだまだかもしれません.
またいつかそういう魚に出会えたら良いなと思っています.
そのための努力は惜しまずにやろうかなと思います.

また,鹿児島近海の方でも30kgオーバーまでは聞いたことがありますから,近海でもいつかいい魚釣れたらいいなと思います.

釣果:カンパチ4匹(最大21.5kg),ハマダイ2匹,メダイ1匹,ハチビキ1匹,アカタマガシラ1匹

タックルデータ
土曜日:
プロパゲートの7番
アキュレートボスエクストリーム2スピード
PE3号,リーダー50Lb

日曜日:
プロパゲートの7番
アキュレートダントレス2スピード
PE4号,リーダー60Lb

ヒットジグ:
BEAT デュアルスター400g(カンパチ21.5kgヒットジグ,
BEAT BOBCAT 600g
ディープライナー フレック 500g


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明日丸
http://asumaru89.blog.fc2.com/
スマートフォンの方はスマートフォン表示ですとレイアウトがおかしいので,一旦一番下までスクロールしてもらって,PCビューに切り替えて見てください.

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週末を使ったトカラ遠征はこれからも計画していく予定です.
もし,行ってもいいよという方,計画したら声を掛けてほしい方は下記リンクを御覧ください.

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乗合船が無いような釣りなので,私が代わりに乗り合いを募集しているような感じです.
声をかけても値段や日程,釣り物を見て遠慮なく断ってもらって構いませんので,ご遠慮無くお願いします.



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8 件のコメント:

  1. やりましたね〜カンパチ!
    ジギングでの20キロは釣ったことある人ってそうそういないですよね!
    何センチくらいあるのでしょうか?
    いつかはそんなの釣ってみたいです〜^^

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    1. コメントありがとうございます.
      船長の頑張りが一番利いていると思います.あとはこういう魚に出会えるかは運の要素も強いのかなと.
      まだまだ大きい魚は居るはずなので,狙っていきたいと思います.
      数センチ変わると数キロ変わる世界なので長さは殆ど測らないので分かりませんが,一般的にカンパチの20kgぐらいですと130cmぐらいだとおもいます.
      私のはちょっと痩せ型だったので135cmぐらいあるかもしれません.
      参考適度に私の慎重が177cmです.
      おたけさんもいつかかならず!近海でも例のオバケなど居ますしね.

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  2. 初めまして、1年半ほど前から拝見させて頂いておりました。
    おめでとうございます!!
    その一言言いたくてコメント致しました。   kazz

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    1. kazzさん?
      コメントありがとうございます.
      ファイトは一人でやっていますが,決して一人で釣り上げたわけではないと思ってます.ブログを通じて一緒に釣行してくれた皆さんや船長の頑張りが大きいです.そういう繋がりができたことにブログをやっていてよかったなと思います.
      これからもよろしくお願いします.

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  3. いつも楽しく拝見させて頂いております。おめでとうございます!いやいや、十分デカイですよ。太糸で食わす、食わせたら取るのスタイル、シビレますねぇ。
    この記事とは関係ないのですが、私もリールは左巻きでAVET6台、TRUTH2台使ってます。全てシングルスピードなのですが、2スピードにも興味が出てきました。
    ヘソクリに勤しみます・・・

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    1. コメントありがとうございます.
      ジグさえ重くすれば太糸でも行けるということは最近確信し始めました.
      今回はブレイクありませんが,これまで何発かはやられたことがあるので,決して上手くはないです.やっぱり私も掛けたら取るスタイルがよいと思っています.ブレイクされるなら食わないほうがマシですね.これからも精進します.
      AVET良いですね.Accurateは記事にも書いていますが,ドラグが30ポンドぐらいまでしか上がらないです.改造すればもっと上がりますが,本来のスムースなドラグ性能が失われそうでまだ実験できていません.AVETのRaptor(ダブルドラグモデル)はHXJですと50lBまでドラグが上がるので,PE4号〜5号の強度をフルに活かしたファイトが可能と思っています.Accurateの600は指ドラグを駆使してもPE4号まで,駆使しないならPE3号までが性能をフルに活かして扱えるリールと理解しています.そういえばAVETは3スピードもありますね(笑.あと,今月にG2(第二世代)も出ますね.ということで,ちょこちょこAVETも気にはしています.次お金が溜まったら1台買ってみたいところです.狙いはHXJのRaptor2スピードですね.
      これからもご覧いただければ幸いです.

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  4. スロー、ハイピッチ論やベイトリールの記事をを面白く読ませてもらっていました。大型のカンパチが釣れていないのが不思議でたまりませんでした。見逃したこの記事を見つけてこちらがうれしくなりました。おめでとうございます。自分は同じようなタックルでキハダを狙っています。鹿児島近くだと宮崎、沖縄でいつかキハダも狙ってみてください。きままさんの視点の記事を見てみてたいです。

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    1. コメントありがとうございます.
      うんちく記事ばかりなので,話半分に楽しんでいただけましたら幸いです.
      大型のカンパチについてはあまりいい時期に乗れていなかったということもあるかと思いますし,タイミングもありますし,私は腕もそれほどあるわけではないので釣れなくても不思議ではないです(笑.今回も運が良かったものと思ってます.
      キハダについてはほぼ専門で狙ったことはないので面白いかもしれませんね.
      ジグで狙うにはブリ属とは全く違った技量が必要のように思います.
      一応,ジグでマグロ属は狙ってことがあるのですが,何がいいのかさっぱり分かりませんでした.マグロ属のファーストランはブリ属とはまた違って痺れますよね.
      機会があればチャレンジしたいと思います!

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