2016年9月1日木曜日

ジギング 二枚潮(夏潮)とその対策(簡易編)

3日に1日の更新ペースでなんとか更新できているものの・・・なかなか身のない話ばかりで申し訳なく思います.そろそろ2日に1日ペースぐらいにペースアップしていきたいですね〜.そりゃ無理だと思いますが.

そういえば,分解メンテの記事を書くつもりだったなとか,もう少しいわゆるハウツー的なことを書いてみようかなとか色々思っております.
ハウツー的なことは自分が人に教えられるほど釣りが上手くないのとわかっていないことだらけなので,避けたいところではありますが,少しぐらいは書いてみようかと思います.

ということで,ハウツーではありませんが,今日は少しだけうんちくを書かせてもらおうかと思います.

タイトルにもある通り「二枚潮」とその対策について.
というのも乗り合いにばかり乗る都合で,二枚潮のことがあんまりわかっていないお客さんもいるんだなぁと最近よく思うので,そういう方の手助けになればと・・・・.

まぁ,そんなの言われんでもわかっとるわい!
という方はこのあたりでページを閉じてください.

1.二枚潮とは!?

通常,海には潮流があります.
その潮流は常にどの層でも一定の流れをしているわけではなく,非常に複雑です.
3次元空間のどちら方向に流れているか?というのは場所場所で違ってくるのです.

とりあえず3次元的な図を書くのは難しいので,2次元のポンチ絵で説明します.
流れの速さを矢印の長さで表します.

もし,全層同じ速さで同じ向きに流れていれば,下の図のように表現するとします.


ただ,まぁ,普通,このようなことは滅多になく,普通は底に向かうにつれて流れはゆるくなっています.
ちょうど図で表すとこんな感じです.


で,2枚潮というのは通常,途中の層で流れる向きが逆になっていたり変わっていたりする事を言います.
ちょっと図で書くとこんな感じです.


今回は2D絵なので流れが完全逆向き(180度)になるように書いていますが,実際はこれが45度だったり90度だったり,交差するう方向はバラバラです.まだ2枚潮であれば底も流れているのでちゃんと釣りをすれば釣れます.

で,よくこの季節にある夏潮.これも二枚潮の一種だと思っています.
梅雨があけて,カンカン照りが続くと表面水温だけ急激に上昇します.
その結果,底潮と表面の温度差が激しくなることで表面だけ流れるようになります.

図で書くとこんな感じ.


ちょうど,今のシーズン(夏の海)はこんな感じだと思ってください.
これは底が流れないのでなかなか釣れません・・・・.
その他,冬潮というのはあまり言わないのですが,表面のほうが海底よりも冷たくなる時期にも軽く二枚潮が起きやすくなります.夏のほうが水温差が大きためか,二枚潮はひどいように思いますが.
また,もともと潮流が弱い地域や浅い地域などは夏潮になっても二枚潮にはなりにくいように思います.
水深が50mを超えてくると夏潮の影響は顕著です.

従って,鹿児島で影響が顕著なのは離島エリア,佐多エリア,湾内エリアの一部などです.

2.2枚潮にジグを落とすとどうなる???

ここでは一般的にスパンカーを貼って,風に船を立てて,ジグを垂直に落とす釣りでの話を前提とします.
※ラインをまともに立てられない船はいっぱいありますので,これが2枚潮なのか船を立てられていないだけなのかはも判断する必要があるのですが・・・それについては機会があれば※

いろんなシチュエーションがあるので,そのすべてを書き連ねることはできませんが,簡単なケースを2つ紹介します.
1つは上の速い潮に合わせて操船した場合です.
当然,上の早い潮の間はラインがまっすぐになっていますが,底潮は流れていないので,ジグが置いてけぼりいなります.
ちょうどラインは下の図のように(あくまで参考図です)なります.


もう一つは底の潮に合わせる場合,底の潮はほとんど動いていないので,船はほぼおなじ場所に止まっています.
しかし,上の流れが速いので,その流れに糸が引っ張られておおきなたるみを作ります.
ちょっと大げさに書くと,下の図のようになります.


というわけで,2枚潮の場合,ラインに大きなたるみができることになります.
この状況で頑張って竿を振っても全くジグが動かなくて魚は食いません.
ま,リフト&フォールだけで食うような根魚や着底一発で食うような魚一応釣れますが・・・.
それは釣ったとは言いがたいです・・・.

3.理想と二枚潮

これは色々意見があるかもしれませんが,バーティカルな立てた釣りでもドテラのようなラインが斜めになる釣りでも私個人としては理想的な状態というのはラインが一直線になった状態だと思っています.
その状態こそが一番ジグを自分のコントロール下におけるはずです.
なので,とりあえず,ここでの理想状態はラインがまっすぐになる状態ということにします.とりあえず図で書いておきます・・・.

4.対策の前に....

2枚潮の時,船頭さんがどういう釣りをさせたいのか?ということは非常に重要です.
船頭さんによって考え方は色々ありますので,まずは船頭さんに
「二枚潮がひどいですが,どうやって釣りましょうか?」などと聞いてみましょう.
船頭に客があれやこれや言うもんではないと個人的に思っていますが,教えを請うことは悪いことではないと思います.
また,アドバイスしたいけどお客さんにあれやこれや言うのも申し訳ないと思っている船頭さんも結構いらっしゃいますので,そういう場合は客のほうからコミュニケーションするのも重要かと思います.

5.二枚潮対策(船頭とのコミュニケーション編)

3.で理想はラインがまっすぐになる状態とする.とここでは言いました.
そのように考えている船頭さんはたぶんいらっしゃると思います.
そういう場合,最初は基本的に少しラインを船から飛ばし気味にしておいて,着底後にラインをまっすぐしに行くという作業が入ります.なので,着底後は素早く糸ふけをとり,なるべく長い時間しゃくりましょう.船がいつもより大きく動くと思いますがそれはお構いなしにシャクってOKです.船の動きが追いついて落ち着いている時にフォールさせるようにしましょう.
ま,この作業は最初の1流し2流しで,船頭さんが底潮の流れる向きや速さが分かってくれば,最初から底潮に合わせてアプローチされます.それでも最初は少しラインを船から離しておいたほうが立てやすいので,ラインは少しだけ船から離れます.また,最初から底潮に合わせてアプローチしているので,かなりたるみができます.
2枚潮の時の船の流し方は船長さんによって結構変わりますので,どういうつもりで操船しているのか?煩わしくない範囲で聞いてみるのも良いと思います.
2枚潮だと立てきれない船長さんもいらっしゃいますので・・・・そういう場合は臨機応変に考える必要があります.

6.二枚潮の対策(認識と自分ができること)

ここまで二枚潮の話をしてきましたが,そもそも今釣っている状況が2枚潮なのかどうなのか?ということを判断する必要があります.慣れてくるとラインの潮切りの重さ(決して流れが良いから重いわけではないです)やしゃくってから変わっていくラインの向き,着底感,フォール中の変化このあたりでわかってくるのですが,一番簡単なのは10mもしくは20mごとのカラードラインを使うことです.
スロージギングなどでは単色を使う方も多いですが,ファイヤーラインカラードやジガーULTなど色分けの低伸度ラインもありますから,こちらをおすすめします.
コレを使ってどう見分けるか説明します.
1.ジギングの場合,船長さんがポイントの水深を教えてくれます.ここでは簡単のため水深100mとします.
2.普通にジグを落とします.
3.ジグが着底して,ラインがほぼまっすぐなっているように見えて100m以上出ていれば,二枚潮の可能性があります.数mぐらいは誤差があるとおもいますが,水深100mに対して二枚潮の場合は115mとか120mとか出ます.
水深100mに対して,糸がほぼまっすぐなっているように見えて120mでているということはそれだけたるんでいるということになります.

まっすぐ落ちずにラインが斜めになっている場合は????
これはラインが完全に直線になったと仮定するとラインと海面に垂直な方向のなす角度をθとすると,中学生?でならった三角関数で出るべきラインの長さが分かります.
100/cosθとなります.
代表的な値を書いておきますが・・・
45度で141m
30度で115m
22.5度で108m
10度で101.5m

となります.
これは水深100mの時の話なので,200mならこの倍だと考えてください.
ラインが30度になる状態というのは結構斜めになっている状態です.思ったより斜めになっていると思います.それで100mあたり15mです.200m水深なら230mラインは出ます.

この値より著しくラインが出ているようなら間違いなくたるんでいると思ってください.

とりあえず,これで二枚潮か否かは判断できると仮定します.

ここで少し脱線しますが,このたるみがあるとまったくジグが動かないので基本的には釣れません.
フォールの釣りなら成立しますが,常にテンションがかかってフォールするので,テンションがかかっていてもフォールで泳ぎやすいジグをチョイスする必要があります.

最近のスロージグの流行りから,着底後,この糸ふけを取らない,底切りをしない人をかなり見かけます.二枚潮ではなく完全に糸が直線になっている状態で底物を狙うのであればそういうアプローチも良いとは思いますが,二枚潮の場合は,底切りをしないと糸がたるんだ状態で引っ張っているだけですので,ジグは動きませんし,なんしゃくりか後に根がかったりします.

ということで,2枚潮だな!と思ったら,まず,ラインがまっすぐになるようにリールを素早く巻いて底切り,糸ふけをとる作業をしましょう.ラインが垂直になるように操船してくれている場合,水深100mであれば,せめて100mまでは高速巻きをしてたるみをとったほうが良いと思います.どれぐらい高速でまけばどれぐらいラインが立つか,ラインのたるみはどれぐらいか?などは色々経験するしかないので,なんともいえないところですが,底切りをしないアプローチは最後の最後までとっておくのが良いと思います.
また,その他の対策としてはラインが潮に取られますから,細いラインのほうが俄然有利にはなりますが,個人的な意見としてはラインの号数を落とすのは最後の手段にしたいところです.できればジグのウェイトアップで対策したほうが良いと思います.

また,強烈な二枚潮の場合,かなり着底がわかりにくいので,注意しましょう.
着底が分からない人というのも結構な回数拝見しております.
鹿児島で言えば2枚潮がきつければ10mあたり30g〜50gぐらいのジグを使ってもいいと思います.つまり100mで300g〜500gです.130mで390g〜650gです.※あくまで着底感がわかりにくい人の目安として書いています.

二枚潮がきつければ,着底後,すぐにラインが潮に流されますので,出て行くスピードに変化があります.トンという着底感は全く無い時もありますので,そのあたりも慣れですね.カラードラインを使っていれば,とりあえず水深ぐらいラインが出た時,一旦すばやく巻いてラインのたるみを取り,再度フォールを開始するということも有効です.ただし,そのような事をしないといけないレベルであれば素直にジグを重くするほうが良いと思います.

あとは潮切りの良いジグを使ってみるということも対策の一つです.
例えば同じ300gでもジグによってフォールスピードはかなり違いますし,潮を受けた時の動きも全然ちがいます.潮を受けると暴れるジグはフォールスピードが遅く,二枚潮の影響をうけやすいので,2枚潮状況ではかなりヘビーウェイトにしないかぎり使えません.
また,ヘビーウェイトにし,なおかつ,テンションフォールをするというのも有効です.
私はここ最近の二枚潮では800gまで持ちだしています.800gですというと頭おかしいと言われますが,これでしか成立させられない状況やタックルバランスというのもあると思っています.800gで150mぐらいであればわりと楽にしゃくることは出来ますよ.

ということで,ここまでとりあえずまとめると・・・.
1.正しく二枚潮を認識する
2.二枚潮ではラインのたるみをしっかりとる
3.対策としてはフォールスピードの速いジグを使う,ジグのウェイトを上げる
4.テンションフォールをする.
5.細いラインを使う

ということになります.
もちろん,コレ以外にも色々と気をつけないといけない点は多々あるのですが,とりあえず初心者向けのハウツーということで,今回はこのあたりで〆たいと思います.
記事の反響があるようであれば,続編書こうかなぁと思います.

で,フォールの速いジグって何??
と思われるかもしれませんが,いろんな種類があるのでいくつかご紹介しておきます.

基本的にはフォール時にフォール方向に対して投影面積が小さいもの,横流れに強いものです.(基本的にセンター〜リアバランスですが,リアバランスでもフォールが遅いジグはあるので注意,このへんのうんちくは流体工学的な話になります)

最後に私が使っていて,2枚潮に強いなと思うジグを紹介しておきます.

まず,ディープライナー
スーパーロケット(スロージグではないですが



スロースキップFB


SPY-N


続いてシーフロアコントロール
スパンキー

メサイア

(アーク)

※アローは未使用のため分かりません

その他ジグメーカー
ランス(シャウト)

フロースライド(タックルハウス)

ディフューズR(ビート)

他にも沢山ありますが,私2枚潮がキツイ時にメインで使うジグでした.

でわまた.

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