2016年5月18日水曜日

【悲しい事実?】神奈川の陸釣りによる漁獲量まとめ

どうもです.


釣り人の漁獲量シリーズ.第三弾.

これまで京都と静岡の遊漁船の釣獲量の試算に関する記事をご紹介しました.

いずれでも遊漁船,ボート釣りの話でした.
でも,一番釣り人口が多いのって,言わず物が「陸っぱり」いわゆる「陸からの釣り」
ですよね?

陸からの釣りでどれぐらいの魚が漁獲(釣獲)されているのか?
という試算はあるのかなぁと思って調べていたら,これまたありました.

神奈川県のケースです.
なかなかこれも興味深い,かつちょっと闇が深い.

まずはソースを示します.
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/pdf/SUIGIKN/suigiken4-03.pdf

神奈川県水産技術センターの2010年報告書です.
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/top.asp

詳しくは参照元を御覧ください.

陸釣りの釣獲量を推定するのは並の調査では不可能です!
今回は1万人を超える人からの聞き取り調査を行っていますが,魚種が豊富なことと,聞き取り場所も限らているため,各魚種において釣獲量を推定することは困難であるし,上記の推定が間違いなく合っている!という補償はどこにもありません.

が,こういう試みは大切だと思いますし,聞き取り調査の結果は事実であります.
そこからある程度見えてくる事象もあるのかなと.

例えば,結果考察にかかれてある,以下の点,これが非常に私は印象的的でした.

・アンケートの結果,数として一番釣れた魚種はマアジ(納得),対がはぜ類(まぁ納得),ついでメジナ(マジカ!)って感じです.
メジナもコッパなんかはどこにでもいますし,サビキでも釣れるからしょうが無いのかなぁと.

・タチウオの釣獲重量がなかなか大きい・・・1トンほど.

・マダイの釣獲は10cm以下が70%を占め,なおかつ,稚魚放流直後の9月〜11月によく釣れていることから,放流したマダイが釣られてしまっている・・・・.
これはなかなか悲しい事実ですね〜.放流するにしても色々と問題はあるなぁと.

・スズキなどはナイトでよく釣れるため,アンケートの結果から推測するのは難しいだろう.

たしかにファミリーフィッシングなどではチャリコも立派なターゲットになってしまいますし,仕方ない部分もあるのかなぁとは思いますが,できるだけ小さい魚は傷つかないように釣って,逃がしてあげるような文化が生まれると良いですね.

ということで,この報告もあくまで一報告に過ぎず,アンケートの結果についてもこういうアンケートをこういう時期に来れぐらいの人数に行ったらこういう回答が得られたということをちゃんと認識して読むことが大事だと思います.

いずれにしても資源管理うんぬん言うのであれば釣りと釣獲量の把握というは必須なことですので,こういった調査ももっともっと調べて行きたいなと思いました.

最終的にはこういった調査の結果,資源管理モデルなどを提唱できると良いのですが.まぁ,私の知識ではそこまではできませんね(笑.

今回も資料の紹介になりましたが,興味深い資料だったので紹介しました.

※私はただ紹介しているだけで,私がすごいことは一切ないです.

でわ.


2016年5月15日日曜日

またカヤックで死亡事故:秋田

ちょっと前のニュースになります.
カヤック乗りの方はもうすでにご存じの方も多いかと思いますが,拡散,自戒の意味でも記事に挙げさせていただきます.

5月8日,秋田県でカヤックの死亡事故が起きました.
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160510-OYT1T50039.html
5月12日現在は上のリンクに記事があります.

長さ約3メートル、幅最長0・77メートル
とありますので,10フィートぐらいの小型のカヤックですね.


現場はコチラ.

ちなみに当日の天気は
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/past/5/3210/detail.html?c=2016&m=5&d=8

晴れ
ですが,一応風邪は7m/s

といった状況です.
全国的にわりと穏やかな天気だったと思いますが・・・.
何が起こったのかなんていうのは何も分かりません.

あまり憶測でモノを言うのもよくないのであくまで情報として乗せました.

ちなみにライフジャケットは着用されていたようです.
ライフジャケットを着ているから助かるというわけではないですからね.

そういえば,3月にも琵琶湖でカヌーの死亡事故があったばかりです.
http://www.sankei.com/west/news/160321/wst1603210051-n1.html

当日は強風注意報が出ていたとのこと.

別にカヤックやカヌーに限った話ではありませんが,釣り全般として,水辺で行うものなので,死というのは割りと近くにあるんだなぁと思っています.

まぁ極端な例を出せば,道路だって車が走ってるし,轢かれたら死にますからどこいっても危ないといえば危ないのですが.

敢えて,私の意見などは書かないことにします.
誰が悪いとか誰が良いとかそういう話ではないです.


2016年5月10日火曜日

一人前の漁師として生きていくために

どうもです.

前回の更新からあまり日も空かずに更新出来きている気がします.
釣り好きの,いや,釣りキチの誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
「俺,漁師になりたい」

かくいう私もその一人で,大学を卒業して本気で漁師の道を歩もうとしたこともあります.まぁ,色々あってそれはかなわず,現在に至るわけですが.

今日は1つ,とある漁師さんの書かれた記事を紹介したいと思います.
鹿児島県水産技術センターの普及情報
http://kagoshima.suigi.jp/fukyu/

から鹿児島県青年・女性漁業者活動実績発表大会資料のH21

「島での一人前の漁師を目指して」
 http://kagoshima.suigi.jp/fukyu/jisseki/nen/h22ji-5.pdf

を参照ください.
結構こういうところの文章を読んで楽しんだりしているわたしですが,非常に目に止まった文章です.

著者は「上山一利船長」ときいてピンと来る方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そう,屋久島は栗生港に居を構えるトータスⅢの船長さんです.

※私は面識ないし,乗ったこともないのですが,憧れの船です.ほんと一度は乗ってみたい!!!

まぁ,それはさておき,中身です.
詳しくは読んで欲しいのですが,印象に残ったところをまとめると・・・

・マチ類資源回復計画のこと.

これは詳しくは別ページにあります.
気になる方は
http://www.jfa.maff.go.jp/kyusyu/sigen/pdf/matikeikaku.pdf
こちら.
簡単に言うとマチ類(ハマダイとかオオヒメとかアオダイとか)の水揚げが年々減少しているので資源回復を図ろうということです.
ちなみに17年〜22年まで実施した結果はこちら
http://www.jfa.maff.go.jp/j/suisin/s_kouiki/nihonkai/pdf/n19-2-6-1.pdf
ハマダイの資源回復なんかは非常に喜ばしいですね.

で,このマチ類資源回復計画の中に
ハマダイは70cmを超えなければ資源回復に寄与しないという記述は印象的でした.

・瀬を枯らさない工夫

瀬が枯れる.あまり船釣りをしない人にはききなれない言葉だとおもいますが,瀬というのは魚がいつく場所であり,その瀬に住み着く魚を採り尽くしてしまうことを言います.
本当にそんなことが起こるの?魚なんて海の中には無限にいるでしょ?と思ってる方も居るようですが,実際現実問題として鹿児島にも枯れたと言われる瀬は存在していますし,昔は釣れてたけど今は・・・という瀬もいくつもあります.
一つは取り過ぎが原因なのです.遊漁船業を営む船長さんすべてに当てはまることではないのですが,実績のある1つの瀬に固執してしまう船長さんは結構いるように思います.
あまり回遊性のない根魚などは一網打尽でしょうね・・・.

で,上山船長は瀬を枯らさないように小さい魚が釣れたら移動するであるとか,ローテーションを組むだとかそういった具体的なほうほうを上げて瀬をからさない,資源を維持する工夫が述べられています.

 

・練りに練られた年間スケジュール

表1にあるように年間の操業サイクルが確立されています.
これは非常に重要な事だと思います.
遊漁船にも同じことがいえますが,ただ漫然と同じ海域を同じ魚を狙っている遊漁船はちょっと・・・と思いますね.
できる船長さんは毎年毎年,年間使う瀬や狙う魚種を分けたうえでローテーションを組んでお客さんが退屈しない,また資源も守る.そんな工夫をされているように思います.

・飽くなき新たな漁業への挑戦

向上心.これは本当に漁師にかぎらず必要だと思います.
向上心を無くしたら成長の道はないです.
上山船長はまだまだ誰もやっていないような瀬はあるとおっしゃっています.
また,新たな釣法,魚種への探究心も半端ではない様子が文中から伺えます.

・後世を育ててこそ一人前.

本当に出来た人はいうことが違います.
説得力が違います.
最後の一文はまるまる引用させていただきたいと思います.

また,今後の取り組んでいきたい魚食普及活動,新たな漁場開拓は,できる限りの努力を払い,少しずつでも着実に進めていきたいと思っている。そしてその結果が,これまでお世話になった方々へわずかでも恩返しになり,さらに他の若手漁業者達が漁を続けていくうえでの一助になれば,それが“一人前の漁師”になった証になると思う。

この一文を読むためだけにでも上のリンクから是非本文を読んでみてください.

という感じで,今日は他人の文章の紹介なんぞでしたが,是非色んな人に読んでもらいたいなと思ったので紹介させていただきました.

でわでわ.


2016年5月7日土曜日

釣り離れ

どうも.この前新年度の挨拶をしたかと思ったらもう5月のGWも過ぎ去りようとしていました.

なんとか時間を見つけて更新しようとは思いつつも,サボると人間よくないですね.
といってもGW中も特に休みらしい休みの日は無く,普通に(仕事して)過ごしておるわけですが.

ということで,完全に釣り離れしています.
こんなに釣りに行かなくなったのはいつぶりでしょうか?
大学に入学してバンド活動を始めた時期?と仮にも「研究」なるものに従事した大学院生の時期?ぐらいでしょうか?といっても大学院のときは1年頑張ってもう一年は釣り普通に行ってましたね(笑.

という感じで,一度離れてみると,色々なものが見えてきたりはするのです.

熱中してると見えないものもありますからね.

例えば?
 自分の持ってる道具類とか.

私は器用貧乏もいいところでルアー釣りならおそらくなんでもやります.(一応船からのキャスティングだけは今はやらないと言っていますが,カヤックでたまーにやってます・・・)

釣りに行けないので道具なんかを整理しているわけです.
そうすると,あ・・・こんなルアー使ってたわ.
なんてルアーが出てきたり・・・するわけです.

せっかくなんで1つ紹介してみましょう(笑.

1.ジャクソン アスリートミノー
言わずと知れたジャクソンの傑作ミノーです.

※フックサークルがかなりえぐく,そろそろ割れそうな感じです・・・.使い込んでるのが分かっていただけるかと.



こいつはたしかダッシュとかいうケツに固定重心が埋め込まれたなかなかにキテレツなやつで,固定重心にしては飛距離が出て,なおかつアスリートの十八番であるトゥイッチングによるイレギュラーアクションもこなします.
後方にウェイトが集中しているので,ケツから沈みます.
なのでロングステイは使えません(笑.一瞬止まる瞬間をつくるのがコツです.
あとはリーリングスピードによって激しく動きが変わるので,棒引きからかなり激しいウォブリングまで.サーフのフラットフィッシュになんかも使えますね!
って感じで,かなりマニュアル感があり,なおかつ魚に食う間を与えて食わせた!といえるすんばらしいミノーなのです.
が・・・・何故が私の一軍ボックスのミノーから落ちてました・・・なんでだろうなぁ?
全然落とした理由が思いつきませんが.
単純に飽きですかね?飽きるようなミノーではないのですが.
不思議です.こいつでもっかい釣りたい!ですね〜.

釣行記もいちおう何個かは溜まっているので更新したいなぁとは思っています.

質で勝負!とか言っておきながら,これまた質の低い更新で申し訳ないです.
やっぱり色々と気にせず気ままに更新するのが良さそうですね.

でわまた.